最新の2021年3月改正には今後対応予定です。
府中本町駅から西船橋駅まで、東京郊外を環状で周る鉄道路線・JR東日本の武蔵野線について、停車駅や列車、豆知識や歴史などの詳しい案内です。
JR武蔵野線の停車駅一覧
JR武蔵野線の停車する駅の一覧表です。
一覧表はスクロールさせて見ることができます。列車の詳しい説明や並行路線については下記「JR武蔵野線の列車」の項目をご覧ください。
- 表示項目の選択
- 〈しもうさ号〉利用時の営業キロ
- 大宮~武蔵浦和間:7.4キロ
- 大宮~南浦和間:7.8キロ
- 表の見方
- 注記
- 新秋津駅での西武池袋線[秋津駅]への乗り換えは、徒歩約5分程度かかります。
北朝霞駅と朝霞台駅、南越谷駅と新越谷駅、新八柱駅と八柱駅はそれぞれ間近同士にあります。 - 所在地は主となる駅事務室の位置であり、実際のホームがある場所とは異なることがあります。
- 新秋津駅での西武池袋線[秋津駅]への乗り換えは、徒歩約5分程度かかります。
JR武蔵野線からの乗り換え路線
JR武蔵野線(府中本町~西船橋間)と接続する路線の一覧です。
乗り継ぎたい路線がわかっている場合に、武蔵野線のどの駅で乗り継げるかがわかります。
- 京葉線直通区間(東京~新浦安間)は京葉線のページをご覧ください。
JR武蔵野線の列車
武蔵野線を走る列車の紹介です。定期列車は各駅停車と、大宮駅へ直通運転する〈むさしの号〉〈しもうさ号〉があり、ほかに臨時列車として鎌倉や京葉線へ向かう列車も走ります。
各駅停車
武蔵野線では通過運転する種別はなく、各駅停車のみが走っています。
東京郊外を結ぶ路線の特性上、長距離を乗り通す人は少なく、都心方面の路線へ乗り継ぐ利用が多いからと思われます。
日中は府中本町~西船橋間の全線通しを10分間隔で運転し、京葉線直通の東京発着と南船橋発着が交互に運転します。朝などには西船橋駅発着、さらにラッシュ前後の時間や早朝・深夜には車庫のある東所沢駅発着の列車もあります。
京葉線・東京直通列車
日中は20分間隔で運転し、京葉線内も各駅に停まることで、東京~市川塩浜間で京葉線各駅停車を補完します。
京葉線内では、蘇我方面の列車(10両編成)とは両数や車両の色が違うため、“武蔵野線 府中本町ゆき”などと案内されています。
京葉線・南船橋方面直通列車
こちらも日中は20分間隔で運転します。日中は南船橋駅までの運転で、朝・夕方・夜間には海浜幕張駅まで直通します。また、早朝・深夜などに車庫のある新習志野駅発着の列車もあります。
武蔵野線~京葉線の直通運転は東京方面がメインのため、本数が不足する夕方などに、西船橋~海浜幕張間の区間運転列車もあります。
〈むさしの号〉・〈しもうさ号〉
武蔵野線内から、大宮駅へ直通運転する列車です。武蔵野線~東北本線間の短絡線を走ります。
府中本町駅・八王子駅発着が〈むさしの号〉、西船橋方面が〈しもうさ号〉です。種別としてはどちらも普通列車です。都心を経由せずに東北・上越新幹線へ乗り継ぎできる連絡列車として誕生しました。
〈むさしの号〉
多摩地域と大宮駅を結びます。
基本的には中央線の八王子駅発着ですが、朝の大宮ゆきに府中本町始発もあります。反対に大宮発はすべて八王子ゆきです。
武蔵野線内・中央線内ともに各駅停車ですが、走行する線路の都合上、西浦和駅は通過し、北朝霞~大宮間はノンストップです。また、武蔵野線~中央線間は短絡線を経由するため、八王子発着では西国分寺駅は通りません(運賃計算上では西国分寺駅経由になります)。
大宮発八王子ゆきは朝1本・夕方~夜間2本、八王子発大宮ゆきは朝2本(土曜・休日のみ)・夕方2本、府中本町発大宮ゆきは平日の朝に2本、土曜・休日の朝に1本が、それぞれ運転しています(2019年3月改正時点)。
〈しもうさ号〉
武蔵野線の東側、千葉県西部~埼玉県南東部と大宮駅を結びます。
武蔵浦和~大宮間がノンストップとなる以外、武蔵野線・京葉線内は各駅停車です。
大宮ゆきは、朝に新習志野始発で1本・午後に新習志野始発で1本・夜に西船橋始発で1本。大宮発は、午前に海浜幕張ゆきが1本・夕方に西船橋ゆきが1本・夜に新習志野ゆきが1本、合計で1日3往復が走ります(2019年3月改正時点)。
武蔵野線を走る臨時列車
都心を経由しないバイパス路線として、東京郊外から行楽地へ直通する臨時列車が武蔵野線を走ります。春~秋を中心にした行楽期の土曜・休日の運転です。
よく設定される列車としては、南越谷~鎌倉間の〈ホリデー快速鎌倉〉、日立(常磐線)~東京(京葉線)間の〈舞浜・東京ベイエリア号〉があります。〈ホリデー快速鎌倉〉は府中本町駅から貨物線(通称・武蔵野南線)を経由し、鶴見駅から東海道線、戸塚駅から横須賀線を走り鎌倉駅へ向かいます。〈舞浜・東京ベイエリア号〉は常磐線~武蔵野線間の短絡線を経由し、茨城県から東京ベイエリアへの行楽に便利な列車になっています。
ほかにも、常磐線から大宮・川越方面へ、中央線から大宮・日光方面へ、武蔵野南線区間では青梅線から鎌倉方面などの臨時列車が運転されることがあります。
JR武蔵野線について
武蔵野線は、東京多摩地域にある府中本町駅から、東京の郊外を半円形に周り、千葉県西部の西船橋駅まで結びます。
西船橋駅からは京葉線の2方向へ直通し、東京駅・海浜幕張駅まで直通運転しています。このうち西船橋~市川塩浜・南船橋間は、基本的に武蔵野線~京葉線直通列車のみが走るため、車内掲示の東京近郊路線図などでは武蔵野線として描かれています。
東京の郊外を環状で結び、山手線からはおおむね15km~25km外側を通っています。
東京都心から伸びる路線同士を結ぶ
東京都心から放射状に伸びる多くの路線と交差しているのが特徴で、都心に向かうタテの移動に対して武蔵野線はヨコの移動手段になっています。
踏切のない、比較的新しい路線
武蔵野線は後述の歴史のとおり全線が1970年代に開業し、国鉄~JRの路線では比較的新しい路線です。そのため、当初から踏切はなく、全線が高架か地下に造られています。
開業時からある私鉄との乗り換え駅(新秋津駅・北朝霞駅・南越谷駅・新八柱駅)は、既存の私鉄路線の近くに造られましたが、駅名は異なっています。また他の駅でも、町の名前はすでに別路線の駅名になっていために東西南北や新のついた駅が多くなっています。特に西浦和~東川口間は似た駅名が続いている区間です。
武蔵野線の貨物列車と府中本町以南の貨物線
同じく後述の歴史にもありますが、武蔵野線は都心を通らない貨物列車のバイパスルートとして誕生しました。そのため、武蔵野線と交差するJR線(中央線・東北線・常磐線)との間に短絡線が設けられています。短絡線は〈むさしの号〉〈しもうさ号〉や臨時列車、「TRAIN SUITE 四季島」(1泊2日コース)といった旅客列車も走ります。
さらに、府中本町駅から南側は武蔵野線の貨物線(通称・武蔵野南線)が伸びていて、ほぼ全線トンネルですが新鶴見信号場(横須賀線新川崎駅付近)までつながっています。新鶴見信号場からは東海道貨物線を経由し鶴見駅で東海道線に合流します。
正式な武蔵野線の起点はこの鶴見駅になっています。また武蔵野線にはJR貨物の貨物駅が3箇所(梶ヶ谷貨物ターミナル駅:武蔵野南線内/新座貨物ターミナル駅:東所沢~新座間/越谷貨物ターミナル駅:南越谷~越谷レイクタウン間)あります。現在も貨物列車が多く走っています。
武蔵野線の下りと上り
上記のとおり正式な起点は鶴見駅のため、旅客列車では府中本町駅から西船橋駅(および京葉線方面)へ向かう方向が下りです。府中本町ゆき列車が上りになります。
ラインカラー
武蔵野線のラインカラーはオレンジ色です。中央線(快速)と同じ色で、武蔵野線開業時の車庫が中央線の豊田電車区(現・豊田車両センター)とされた関係によります。
駅ナンバリング
武蔵野線の路線記号は“JM”(MはMusashinoの頭文字)です。駅番号は京葉線と直通運転しているため、京葉線(東京方面)からの連番で、西船橋駅がJM 10です。以降、上り方向に順につけられ、府中本町駅がJM 35です。
武蔵野線の歴史
武蔵野線は1973年(昭和48年)に開業しました。元々は都心部を通る貨物列車のバイパス経路として計画され、それが旅客列車にも転用されました。
最初に開業した区間は府中本町~新松戸間で、1978年(昭和53年)に新松戸~西船橋間が延伸開業しました。開業当初は本数も少なかったものの、周辺の人口増加ともに増発されてきました。また開業時には関東ではまだ珍しかった自動改札機も導入されました。
1988年(昭和63年)に京葉線の新木場~西船橋間開業と同時に、京葉線への直通運転を開始しました。当初、新木場発着は葛西臨海公園駅を通過、1990年(平成2年)の京葉線東京開業時に東京発着列車は快速になりました。快速運転は京葉線の東京~西船橋間(実質的には東京~舞浜間)のみで武蔵野線内は各駅停車でした。そのため、方向幕の“快速”表示の下に小さく“武蔵野線内各駅停車”と書かれていました。また東京直通当初は平日と土曜・休日で停車駅が異なり、土曜・休日の東京発着快速には〈むさしのドリーム〉の愛称もついていました。
2013年(平成25年)に東京発着列車も全区間各駅停車になりました。なお、南船橋方面は直通運転開始時より、全区間各駅停車での運転です。
駅間が比較的長いものの、国鉄時代は新規開業時に設置された駅以外では、武蔵野操車場の場所に新三郷駅、埼京線開業時に接続する武蔵浦和駅が新たに設置されたのみでしたが、JRになってからは1998年(平成10年)に東松戸駅、2008年(平成20年)に越谷レイクタウン駅、2012年(平成24年)に吉川美南駅がそれぞれ新規開業しました。