JRのきっぷの「大阪市内」とは、どの範囲?

大阪から東京まで新幹線で行くときに、きっぷ(乗車券)に表示されている「大阪市内→東京都区内」の文字。

この「大阪市内」とは、どこの駅のことを指すのでしょうか?

ここでは、JRのきっぷでの「大阪市内」について案内します。

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JRの「大阪市内」の範囲

JRのきっぷに表示されている「大阪市内」。ほぼ実際の大阪市の範囲と一致しますが、一部例外があります。

JRの「大阪市内」の駅は、具体的には下の地図の中で、白丸になっている駅です。

大阪駅だけ二重丸(◎)になっていますが、これはJRの「大阪市内」の駅の中心となる駅を表しています。

大阪駅から一度も市外に出ないことが「大阪市内」の駅となる条件です。おおさか東線の新加美駅は、行政上での大阪市内(平野区)にありますが、大阪駅からJRだけで行くには一度市外に出ないと行けないので、「大阪市内」の範囲には含まれていません※1

地図では、大阪駅と北新地駅が点線で結ばれていますが、この両駅は「大阪市内」発着のきっぷを持っていても徒歩でのりかえできます(詳しくは後述)。

※1:北隣のJR長瀬駅は東大阪市、南隣の久宝寺駅は八尾市

大阪市内の駅の目印

Photo by そらみみ (2015) [CC BY-SA 3.0]
大阪駅(神戸線)の駅名標(アイキャッチ画像は上記を加工)

JRの「大阪市内」の駅には、ホーム上に目印があります。

ホームには駅名が書かれた看板・駅名標があります。駅名標には、その駅名や次の駅が表示されたものです。

駅名標の右側に、四角囲みで「阪」と表示されているのが見えると思います。

これが「『大阪市内』の駅です」と案内している目印です。

駅の外には表示がないので、乗るときはわからないかもしれません。しかし「大阪市内」の範囲内の駅できっぷを買おうとすると、「大阪市内」となる条件を満たしていれば、ほぼ自動的に「大阪市内」からのきっぷになります。

通常のきっぷとの違い

券売機で買う近距離のきっぷでは、「大阪→120円区間」などと書かれています。たいていは「大阪」駅などと具体的に表示されていますが、条件を満たすと「大阪市内」発着のきっぷとなります。

「大阪市内」発着となる条件

「大阪市内」の中心となる大阪駅から200キロを超えた距離(正確には営業キロ)にある駅と、「大阪市内」の駅との間のきっぷが対象になります。

大阪駅から200キロ超とは、新幹線では以下の駅と、そこから先の駅になります。

  • 山陽新幹線:新倉敷駅
  • 東海道新幹線:三河安城駅

「大阪市内」のどの駅でも乗下車可能

「大阪市内」と表示されたきっぷは、「大阪市内」のどの駅から乗って(下りて)もOKです。

「大阪市内→○○」のきっぷを持っていれば、大阪駅・天王寺駅など、「大阪市内」のどの駅からでも乗ることができます。

「大阪市内」発着のきっぷ(乗車券)の値段は、大阪駅からの距離で決まります。「大阪市内」の範囲内のどの駅からでも(大阪駅と)同じ値段です。

同じような範囲は他にはどこにある?

このようなルールは「特定都区市内」制度といい、「大阪市内」を含めて全国で11ヶ所あります。

  • 札幌市内
  • 仙台市内
  • 東京都区内
  • 横浜市内
  • 名古屋市内
  • 京都市内
  • 神戸市内
  • 広島市内
  • 北九州市内
  • 福岡市内

特定都区市内制度について、適用条件、途中下車のルールなど、くわしくはこちらから。

きっぷの「新大阪」と「大阪市内」の違い ~特定都区市内制度とは?~
JRのきっぷには、「東京都区内」「大阪市内」「広島市内」と書かれている場合と、「新大阪」「岡山」と具体的に駅名が書かれている場合があります。...

「大阪市内」だけの特別ルール

JR東西線の開通により「大阪市内」のエリアが複雑になりました。「東京都区内」などにはない、「大阪市内」だけの特別なルールもあります。

大阪~北新地間の徒歩連絡

「大阪市内」発着のきっぷの場合、本来ならば発着地以外の「大阪市内」の駅で途中下車はできません。

しかし、大阪駅と北新地駅を当日中に徒歩連絡する場合、この2駅では途中下車することができます。

例えば、「大阪市内→東京都区内」のきっぷを持っていて、大阪天満宮駅から乗車した場合です。北新地駅で一度改札から出て、徒歩で大阪駅まで行き、再度改札を入り、新大阪駅から新幹線で東京駅へ向かうことができます。(改札を出ないで、京橋駅・大阪駅で乗り換えるルートももちろん可能です。)

なお、大阪駅と北新地駅の間は、徒歩で約10分です。地下道で連絡しています。

塚本~尼崎~加島間の特例乗車

特定都区市内制度のルールでは、「大阪市内」を通過してから一度エリア外の駅を通って再度「大阪市内」の駅に戻るようなルートでは、本来は制度対象外になります。

しかし特例として、「大阪市内」発着のきっぷでも、塚本駅~尼崎駅~加島駅間は乗車できるルールがあります。

例えば、JR東西線の加島駅や御幣島駅から、「大阪市内→東京都区内」のきっぷを持って新大阪駅から新幹線で東京駅へ向かう場合です。この特例を利用すると、一度尼崎駅(エリア外)に行き、JR神戸線・京都線の電車に乗り換えて新大阪駅へ向かうことができます。

おまけ:新大阪駅・大阪駅・北新地駅にかかわる特別ルール

「大阪市内」のルールではないですが、新大阪駅・大阪駅・北新地駅を発着するきっぷにも特別ルールが設定されています。

新大阪・大阪~姫路以遠の特例

新大阪駅・大阪駅から、姫路駅を経由し、姫路駅から先へ行く場合、運賃は大阪駅からの距離で計算します。新大阪駅から乗る場合でも、大阪駅からと同じ運賃になります。反対方向も同様です。

例:新大阪駅から網干駅までの運賃

網干駅は、新大阪駅・大阪駅からは姫路駅より先に位置します。そのため、この特例ルールが適用されます。

新大阪~網干間の営業キロは102.0キロ。本来ならば1,940円となりますが、特例により大阪駅からの営業キロで計算します。

大阪~網干間の営業キロは98.2キロ。端数は切り上げて99キロとし、本州3社の幹線運賃の、91~100キロを適用して、運賃は1,660円となります。

北新地~尼崎以遠の特例

北新地駅から、加島駅を経由して、尼崎駅から先へ行く場合、運賃は大阪駅からの距離で計算します。反対方向も同様です。

ただし、「大阪市内」発着のきっぷの場合をのぞきます(「大阪市内」発着のルールが適用されます)。

例:北新地駅から芦屋駅までの運賃

北新地~芦屋間(加島経由)の営業キロは20.4キロ。本来ならば390円となりますが、特例により大阪駅からの営業キロで計算します。

大阪~芦屋間(塚本経由)の営業キロは19.2キロ。端数は切り上げて20キロとし、大阪の電車特定区間の運賃・16~20キロを適用して、運賃は300円となります。

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