2020年春から〈踊り子〉に後継車両のE257系2000・2500番代を投入決定

てつトピてつコラム列車車両

東京から伊豆へ向かう特急〈踊り子〉に、2020年春からE257系2000番代・2500番代の投入が正式に発表されました。

〈踊り子〉の185系と〈スーパービュー踊り子〉の251系を順次置き換えます。

同時に、置き換え対象の185系で運転している修善寺発着の〈踊り子〉と、夜行快速〈ムーンライトながら〉の今後についても考察しました。

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2020年春から、リニューアルした青い〈踊り子〉号が伊豆へ

画像:JR東日本のプレスリリースより(PDF 1.33MB)

2019年11月28日(木)にJR東日本横浜支社が、2020年春から特急〈踊り子〉号へE257系2000番代・2500番代の投入を発表しました。

中央線で走っていた車両(0番代)と、房総地区の特急に使われている5両編成(500番代)を〈踊り子〉用に改造・リニューアルしました。

外観は、伊豆の空と海をイメージした“ペニンシュラブルー”をメインに使い、緑の斜めストライプの185系(現行車両)から大きく変わりました。東海道線沿線の新しい原風景の創出を目指すデザインとなっています。

内装でも座席モケットの張り替えや、窓の下へコンセントの設置、一部の車両に大型の荷物置き場も設けます。

側面上部が“ペニンシュラブルー”
画像:JR東日本のプレスリリースより(PDF 1.33MB)

9両編成と5両編成を投入

編成は基本の2000番代9両編成・13本と、付属の2500番代5両編成・4本になります。

9両編成の2000番代にはグリーン車が1両(4号車)連結されています。中央線の0番代だった頃は半室グリーン室でしたが、1両すべてになりました。

基本編成の13本という数は、現在使われている185系10両編成(6本)・7両編成(3本)・251系10両編成(4本)の編成数合計と同じになっています。

付属編成は4本ですが、現在の修善寺駅発着〈踊り子〉の1日最大4往復と同数です。

現在の185系〈踊り子〉と251系〈スーパービュー踊り子〉を置き換え

伊豆方面へのE257系の投入は順次行う予定で、2020年春頃から一部列車に投入開始と発表されています。

そのため、2020年春からは現行の185系と、リニューアルされたE257系の両方が見られそうです。

なお、ニュースリリースでは触れられていませんが、〈踊り子〉同様に185系が使用されている〈湘南ライナー〉にも投入される可能性があります。

185系・251系の置き換え完了(引退)時期は発表されていませんが、中央線でE353系への置き換えが1年あまりで完了したことなどからも、2021年春頃までにはE257系2000番代・2500番台へ完全に置き換えられるかもしれません。

2020年春からは全車グリーン車の〈サフィール踊り子〉の運行も開始予定

〈踊り子〉にリニューアルしたE257系2000番代・2500番代が投入される2020年春には、新型車両E261系による〈サフィール踊り子〉の運行も開始される予定です。

〈サフィール踊り子〉は全車グリーン車で、さらに上級シートとなるプレミアムグリーン車も連結しています。新型車両のE261系は2本が投入される予定です。

〈踊り子〉と〈ムーンライトながら〉の今後の見通し

〈踊り子〉の付属編成用にE257系2500番代の投入が発表されたので、5両編成の運転になっている修善寺駅発着の〈踊り子〉も存続される可能性が高まりました。

熱海~三島間を運行するJR東海の受け入れが前提ですが、修善寺駅発着がなくなるのならば5両の付属編成にE257系を投入する必要性が薄いからです。

ただ、E257系の投入が一部に留まることから、2020年春以降も修善寺駅発着の〈踊り子〉は185系のままになるかもしれません。

修善寺〈踊り子〉にE257系が投入されるようになれば、波動用として残ったE257系(0番代・500番代)による〈ムーンライトながら〉の運転にもつながりそうです。ただし〈ながら〉は減少傾向で、この冬は年末のみの運転になっています。185系の引退とともに〈ながら〉も運転終了となる可能性もあります。そうなれば、2500番代5両編成は東京~熱海間の増結用となります。

毎年12月の第3金曜頃に、翌年春のダイヤ改正の内容が発表になるので、あと半月後には今後どうなるかの道筋が見えてきそうです。

<参考資料>

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