E353系新型「スーパーあずさ」のデビューが12月23日に決定!

JR東日本の新型特急形車両・E353系のデビューが2017年12月23日(土・祝)と発表されました。

中央線の特急「スーパーあずさ」用として、現在使われているE351系の後継として2015年に登場しながらも長らく試運転を続けてきましたが、ついに営業運転が始まります。

追記 2018年3月限りで、E351系廃車の報道がありました。こちらからどうぞ

2018年3月でE351系が引退・廃車。中央東線特急E353系統一で「スーパーあずさ」消滅か
先日、JR東日本E353系の営業運転開始が発表されましたが、置き換え対象のE351系が「スーパーあずさ」から2018年3月に引退の報道があり...
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E353系「スーパーあずさ」が12月23日にデビュー!

Photo by © DAJF (2015) / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0]
JR東日本E353系 S201編成 クモハE353-1 @松本 15-07-29(アイキャッチ画像は上記を加工)

10月26日(木)に、JR東日本長野支社が発表しました。

長らく試運転が続けられてきましたが、ついに営業運転開始が決まりました。

E353系の営業運転一番列車は、下り・スーパーあずさ1号、上り・スーパーあずさ4号。

12両(9+3両)編成3本を導入して、12月23日から新宿~松本間を特急「スーパーあずさ」として1日4往復運転します。

E353系で運転する「スーパーあずさ」の時刻

下り 上り
号数 新宿発 松本着 号数 松本発 新宿着
1号 7:00 9:39 4号 6:51 9:26※1
11号 10:00 12:31 18号 13:02 15:33
23号 16:00 18:34 22号 14:49 17:26※2
29号 18:00 20:42 36号 20:00 22:36※3

※1:土曜・休日は9:27着
※2:土曜・休日は17:24着
※3:土曜・休日は22:37着

所要時間については現在のダイヤ通りです。大型時刻表には「新型車両で運転」と書かれています。

E353系量産車の特徴

現在、「スーパーあずさ」号で運転しているE351系の後継として登場するE353系。

外観はE351系の特徴を継ぎつつも、より特急らしいスピード感あふれたデザインになっています。

前面と側面

外観のコンセプトは伝統の継承、未来への躍動

前面は黒をベースに、下から後ろに向かって斜めに紫の細い帯が引かれて精悍さとスピード感を感じられます。中央の近未来的な「E353」のロゴと、縦に光るヘッドライトが特徴的です。高運転台構造で、踏切事故対策としてクラッシャブルゾーンを設けた衝突安全ボディーです。

側面のカラーリングは、南アルプスの雪をイメージした白(アルパインホワイト)に、車体上部にはE351系から引き継いだ紫の帯、窓廻りは松本城をイメージしたダークグレーが巻かれています。

内装

内装は南アルプスと梓川の「きよらかさ」、ビジネスの「機能性」とレジャーの「高揚感」をコンセプトに、時代に求められているものが装備されています。

  • 全席に、ノートパソコンを置けるサイズのテーブルとコンセントを装備
  • 荷物置場を1・3・5・7・9・10・12号車に設置(9号車はグリーン車)
  • LED間接照明の採用
  • 座席ごとに空調の調節(吹き出しの向きと風量)が可能
  • 空気清浄機の設置
  • デッキに防犯カメラの設置(左右)
  • 非常時に乗務員に連絡できる非常通話装置の設置(客席・トイレ)

足回り

E353系は空気ばね式車体傾斜車両で、制御付自然振子式車両のE351系に比べ左右の揺れが少なく自然な乗り心地を実現しています。

さらに、量産先行車では一部車両だけに装備されていた動揺防止制御装置を全車に装備。走行中の揺れを少なくして、さらに乗り心地が向上しました。

その代わり、量産先行車では各車両間に装備されていた車体間ダンパは、動揺防止制御装置が各車両に装備されたことにより、量産車ではなくなりました。

量産先行車と量産車の違い

走行中の揺れを抑える方法が、車体間ダンパをメインにしたやり方から、動揺防止制御装置に変更されています。

おそらく走行試験の結果、車両間に車体間ダンパを付けるよりも各車に動揺防止制御装置を付けた方が、揺れを抑えるのに効果があるとされたのでしょう。

そのほか、荷物置場が追加されたのは、ここ最近に日本の鉄道車両で問題になりがちだった荷物スペースの不足を反映したものでしょう。背景にはキャリーバッグの普及と、インバウンドの外国人観光客の増加が挙げられます。富士山や飛驒高山といった外国人観光客に人気の観光地へのアクセスにもなる中央線では緊喫の課題だったと思われます。

量産先行車
(2015年)
量産車
(2017年)
動揺防止制御装置 一部先頭車両とグリーン車 全車両
車体間ダンパ 各号車 なし
荷物置場 なし 一部号車に設置(上記参照)

なお、量産先行車は、営業運転までに量産化改造が実施される予定です。

まとめ~E353系デビューに際して

2015年夏から量産先行車を使用して試験を行ってきたE353系。試験期間が長く、営業運転しないままなくなるかのように思われていましたが、9月に非公式とはいえこのブログでもとりあげたように報道がありました。12日には完成した量産車が、製造元の総合車両製作所(横浜)から車庫のある松本へ回送されていたこともあり、営業運転が近づいていました。

元・中央線の住人としては、やはり新型特急車両は感慨深いものがあります。首都圏からの主力特急路線でありながら、89年の常磐線「スーパーひたち」651系の登場に後れをとっていた中央線に、93年にE351系とともに「スーパーあずさ」が登場したときは勝手ながら誇りに思ったものです。

そのE351系の置き換えとして登場するE353系には、やはり期待せずにはいられないです。できれば来年3月のダイヤ改正までにE351系とE353系「スーパーあずさ」の乗り比べをしてみたいものです。

※9月の報道を受けて、既存のE351系や189系への影響をまとめた記事はこちらから

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