神戸市営地下鉄西神・山手線と阪急神戸線の相互乗り入れが実現へ向けて前進

てつトピ路線

神戸市営地下鉄の西神・山手線と、阪急神戸本線が、相互乗り入れに向けて動き出しそうです。

地下鉄から阪急へ直通させるのにどこで分岐するか、ダイヤはどうするかなど課題は多いですが、都市交通のネットワークの広がりが大いに期待できます。

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地下鉄西神・山手線と阪急神戸線が直通に向けて加速

Photo by KishujiRapid (2015) [CC BY-SA 4.0]
神戸市交通局3000形 谷上行き 3125編成 3625 @学園都市 15-07-26(ウィキペディアより(アイキャッチ画像は上記を加工))

10月22日に行われた神戸市長選挙で、現職の久元市長は両線の相互乗り入れを公約に掲げて、再選されました。23日の記者会見では直通の実現に向けて検討を進めると明らかにしました。

この両線の直通は、2004年に答申が示され、実務レベルでの勉強会も進めているとのことです。

阪急側はすでに直通構想を打ち出しているため、神戸市側が直通に意欲を見せたことで、今後は直通に向けて加速していきそうです。

阪急三宮駅も地下駅へ

Photo by Onagadori (2012) [CC BY-SA 3.0]
阪急8000系 特急 梅田行き 8008編成 8008 @夙川 12-02-21(ウィキペディアより)

直通構想を温めている阪急は、神戸三宮駅の駅ビル改築は発表しましたが、肝心の駅そのものは直通構想があるために、阪神・淡路大震災による仮設駅舎のままという位置づけみたいです。

神戸市の方から直通計画が示されたことから、阪急の神戸三宮駅も仮設から新駅への建て替えが進みそうです。

地下鉄に直通するということで地下化されるようで、毎日の報道によると王子公園〜春日野道間から地下にもぐる計画が示されているようです。この計画どおりに進むと、神戸三宮駅とともに春日野道駅も地下化されることになりそうです。

阪急の駅を地下に移すとしても、地下鉄とどこで合流(分岐)するのかは課題となりそうです。

新神戸・北神急行線方面と、阪急直通とのダイヤの調整

現在、西神・山手線は、三宮駅から北に向かい、となりの新神戸駅から北神急行線に直通しています。

阪急神戸線とも直通となれば、三宮駅で2方向に分かれることになり、本数をどう分配するかが課題となります。

平日日中での1時間あたりの本数は、西神・山手線は8本(7分30秒間隔)で、そのうち半数の4本が北神急行直通の谷上発着(残りは新神戸発着)。阪急神戸線は特急と普通それぞれ6本(10分間隔)で、特急は梅田~新開地間、普通は梅田~三宮間の運転です。

ダイヤのパターンが異なるために、利便性を損なわない(本数が減らない)ように調整する必要があります。

最も単純なのは、地下鉄側も10分ヘッドにして、谷上行きと阪急直通を交互(合わせて5分間隔)にすることですが、三宮以西は現在と比べて1.5倍の12本となるのは本数が多すぎる気もします。また、新神戸駅の本数が10分間隔(1時間あたり6本)となり、現在よりも減るために、新幹線連絡の利便性が削がれてしまいます。

かといって梅田から地下鉄へ直通の特急が30分間隔では直通の効果も薄くなるので、難しそうではあります。三宮駅と分岐の構造(配線)がどうなるかにもよりますが、地下鉄~阪急直通運転にあたって、ソフト面(ダイヤ)では一番の問題になるかもしれません。

<参考資料>

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