東急田園都市線に新型車両・2020系が3月28日にデビューしました。わずかな区間ですが乗車し車内を見てみました。内装は通勤電車でも上質で、いい電車にしようという意気込みが感じられました。
2018.3.28、長津田~押上間1往復で2020系デビュー
ダイヤ改正に先立つ2日前の本日(2018年3月28日(水))、田園都市線に5000系以来16年ぶりとなる新型車両・2020系がデビューしました。
運行開始日が明らかになったときに「朝に1往復程度運転」とのでしたが、そのとおりに、朝に長津田~押上間を1往復するのみの運用・41K運用※1に投入されました。
運行開始初日ということもあり、ヘッドマークがつけられた2121編成(第1編成・いわゆる「サークルK」編成※2)が投入されました。ヘッドマークは前面の形をあしらったものでスマイルマークに見えます。
2020系の行先表示。JR東日本E233系などと同様に2行表示になりました。行先の駅番号も表示されています。表示の文字が正体※3で済むのは行先が5文字程度、次駅表示が4文字程度。6文字の駅名※4もあることですし、もう少し左右の幅が広い方が詰め込み表示にならなくて済んだとは思うのですけどね。
※1 上り:[準急]長津田7:37発→押上8:53着/下り:[急行]押上8:57発→長津田10:08着
※2 東武線非直通編成、○のなかにKのマークが前面中央部についています
※3 正方形に収まる形の文字(縦長だと長体、横長だと平体)
※4 たまプラーザ駅、東武線に直通すれば東武動物公園駅も
2020系の内装
つづいて車内について見てみました。明るい色が多いながらも、座席の足元や通路のドアがダークブラウンなので落ち着いた雰囲気があります。
座席は「ハイバック仕様」ということで背もたれが窓よりも上に出ています。ただ座ってみたところ、通常の背もたれとあまり変わらないように感じました。でも背もたれが長いことで安心感はあるかもしれません。
座面の硬さはかなり硬め。ただ営業運転初日ということもあり、使いつづけるとだんだんとへたってくるので、ちょうどいい硬さになるのかも。硬くてもしっかりとした厚さは感じるので、使って数ヶ月経ってからだと評価は変わってきそうです。
ツイートでも書きましたが背もたれの模様はメロンの網目に見えてきます。床の茶系の色との対比でいいアクセントになっています。
窓上にもデジタルサイネージのモニターが3面設置。車内広告も紙から動画にシフトしつつある時代ならではといえそうです。
注目なのは床で、中央部分は最近の車両では珍しく木材を使用しているように見えます(難燃化処理は施されていると思います)。ダークブラウンの部分は普通にプラスチックか樹脂素材の木目調パネルですが、リアルな木目があると上質な車両に思えてきます。
ドア上には、もはや必須ともいえる情報モニターが設置されています。5000系からは表示が更新されています。
長津田駅に到着した営業初日の2020系。この後すぐに車庫に入っていきました。
田園都市線では、どことなく昭和の香りがする8500系が今でもメインですが、ゆくゆくは2020系に替わっていくのでしょう。今後も利用者の増加が見込まれる田園都市線ですが、人口が減少する将来を見越して「選ばれる路線」を「いい電車」で目指す東急の意気込みが感じられました。
写真について
冒頭の前面写真:東急2020系 急行 長津田行き 2121編成 クハ2021 @青葉台 18-03-28
行先表示:クハ2121(1号車) @青葉台
ヘッドマーク・最後尾:クハ2121 @長津田
内装写真すべて:クハ2121 @青葉台~長津田
※8500系が田園都市線から2022年度までに引退へ。こちらから