4/21に、東武鉄道は東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線などの本線系統でダイヤ改正を行います。
すでに特急については発表されていましたが、2/28に急行列車など一般の列車についても発表されました。
両方あわせてダイヤ改正の内容を見ていきたいと思います。
特急列車の改正点
1/18に発表されたものですが、新しい特急列車が登場します。
新型特急リバティの運転開始
東武線に26年ぶりとなる新型特急車両「Revaty(リバティ)」(500系)が登場します。
今までの特急列車よりも短い1編成3両で、2本つなげて途中で分かれる(分割・併合)ような列車もできます。
新型特急リバティの運転区間は、100系スペーシアが走っている日光線・鬼怒川線に加えて、特急列車では初となるアーバンパークライン(野田線)・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線へも乗り入れます。
会津方面初の特急「リバティ会津」が登場。「リバティけごん」「リバティきぬ」も
現在、浅草方面からは料金必要な優等列車の走っていない会津鬼怒川線・会津線へ向けて、特急「リバティ会津」が浅草~会津田島間で走りはじめます。
この方面には、かつて急行列車が料金必要だった頃に「南会津」(さらに以前は快速急行「おじか」)が走っていましたが、この南会津の廃止以来の優等列車です。
本数も1日に4往復と、ローカル線に直通することを考えると多いといえます。南会津は多くても2往復だったことを考えると、かなり意欲的なダイヤ設定です。
また、現在、スペーシア「けごん」「きぬ」が走っている浅草~東武日光・新藤原間でも、リバティによる特急「リバティけごん」「リバティきぬ」が走りはじめます。前にあげた「リバティ会津」は、浅草~下今市間で「リバティけごん」と連結(併結)して運転します。
「リバティけごん」「リバティきぬ」「リバティ会津」の下今市~東武日光・会津田島間は、特急列車ながらも乗車券(普通のきっぷ)だけで空いている座席に座ることもできます(座席を指定する場合は特急券が必要です)。なお、「リバティきぬ」「リバティ会津」の下今市~新藤原間は各駅停車で、新藤原~会津高原尾瀬口間はほぼすべての駅に停まります(秘境駅ともされる男鹿高原駅にも一部停まります)。
アーバンパークライン(野田線)初の定期特急列車「アーバンパークライナー」が登場
昨年(2016年)に急行列車が登場した野田線ですが、初の定期特急列車「アーバンパークライナー」が運転開始します。
今まで臨時特急の「スカイツリートレイン」は走っていましたが、平日に初めて特急が運転されます(「アーバンパークライナー」は平日のみの運転です)。
運転区間が変わっていて、浅草発大宮行きが2本(1号・3号)、浅草発野田市行きが1本(3号、春日部で大宮行きと分かれる)、大宮発運河行きが1本(2号)と、路線図で見るとT字のような運転区間です。2号は線内のみの特急としても初です。
浅草~春日部間に「スカイツリーライナー」が登場
特急車両が増えたことにより、上り早朝・下り夜に春日部までの特急「スカイツリーライナー」も登場します(名前が似ていますが「スカイツリートレイン」とは別物です)。
下り春日部行きの「スカイツリーライナー」はせんげん台駅にも停車します。
(「スカイツリーライナー」の一部はスペーシア車両による運転です)
リバティの特急料金はスペーシアの土休日料金と同等
新たに運転される「リバティけごん」「リバティきぬ」「リバティ会津」「リバティりょうもう」(後述)の特急料金はスペーシア使用の「けごん」「きぬ」、後述する「りょうもう」とも異なり、スペーシアの土休日料金と同等の額です。そのため、平日だと従来の特急よりも割高になることがあります。
伊勢崎線の特急が全列車久喜駅に停車
伊勢崎線の特急「りょうもう」は、一部の時間帯に停まらなかった久喜駅に、すべての列車が停まるようになります。
今まで、下りは朝から午後まで、上りの日中は停まっていなかったのですが、時間帯を選ばずに久喜駅から特急が利用できるようになります(久喜駅と同じ時間帯に通過していた加須駅・羽生駅については不明です)。
また、伊勢崎線にもリバティを使用した特急「リバティりょうもう」下り1本(館林行き)も運転されます(浅草~東武動物公園間は「リバティけごん」と併結)。
とうきょうスカイツリー駅にすべての特急が停車
現在、朝の下り特急はとうきょうスカイツリー駅を通過していますが、この時間帯でも停車するようになります。これによって、すべての特急列車がとうきょうスカイツリー駅に停まるようになります。
その他、運転時刻の変更など
- 下り新栃木行き特急の最終列車繰り下げ
- 下り赤城行き特急「りょうもう」の最終列車繰り下げ
- 上り浅草行き「しもつけ」(282号)の時間繰り上げ
- 板倉東洋大前駅に上り特急列車が新たに停車(下りは時間繰り上げ)
一般列車の改正点
こちらは2/28に新たに発表されたものです。
久喜への利便性アップ
平日の朝ラッシュ時に、現在は東武動物公園始発の準急3本を、久喜始発に延長します。
増発されるのは、6:35発、7:43発、8:03発の3本で、すべて半蔵門線・田園都市線へ直通します。
現在のダイヤに、増発分を合わせると、本数はこのようになります(あくまでも予想です)。
時間 | 現行 | 改正後予想 |
---|---|---|
6時台 | 6本(内 始発1本) | 7本(内 始発2本) |
7時台 | 8本(内 始発2本) | 9本(内 始発3本) |
8時台 | 4本(内 始発0本) | 5本(内 始発5本) |
急行久喜行き(50050系 51063F クハ50063/2017.2.28 九段下)
また、久喜までの終電が17分繰り下がります。これで終電の久喜到着は日をまたいで24時台になります。まだJR宇都宮線よりは早いですが、それでも終電が遅くなるのは利便性の向上だと思います。
北千住発 | 久喜着 | |
現行 | 23:18(区間急行) | 23:59 |
現行後 | 23:35(急行) | 24:16 |
朝の南栗橋始発1本が半蔵門線直通に、新栃木へも終電の繰り下げ
現在、南栗橋始発(7:10)の区間準急北千住行きを、半蔵門線直通の準急列車になります。
また、新栃木への終電も少し繰り下がり、北千住発で5分、新栃木着で8分遅くなります。繰り下がる代わりに南栗橋乗り継ぎに変更され、都心側も浅草始発から半蔵門線からの直通列車(急行)になります。
日光線の快速・区間快速に代わり、南栗橋乗り継ぎで急行・区間急行が登場
現在、日光線には、浅草から日光・鬼怒川・会津方面に快速(下りのみ)・区間快速を運転していますが、これが南栗橋発着の急行・区間急行に代わります。
停車駅は現在の快速・区間快速とほぼ同じですが、改正後の急行・区間急行は新たに栗橋に停車します。栗橋にはいままで優等列車は停まりませんでしたが、これで宇都宮線からも利用しやすくなります。
区間快速浅草行き(6050系 6161F モハ6161/2009.5.17 栃木)
浅草発着の快速・区間快速がなくなるので、現在走っているクロスシート車両(6050系)の浅草への乗り入れがなくなるのも濃厚です。ひとつ上の新栃木終電のところでも書きましたが、下り最終の区間急行新栃木行きも南栗橋乗り継ぎになるので、日光線は特急以外の列車はすべて南栗橋での乗り換えになりそうです。
なお、現在運転している、押上(半蔵門線)~久喜・南栗橋間の急行、浅草~太田・南栗橋間の区間急行については、停車駅は変更ないです。
東武日光~鬼怒川温泉の直通列車が増発
現在、東武日光発着で鬼怒川線へ直通する列車は、会津若松まで行く「AIZUマウントエクスプレス」の1往復のみでしたが、これが鬼怒川方面3本・日光方面7本に増えます。
11年ぶりの抜本改正?
今回は、リバティに運転開始と、それに伴って日光方面の無料優等列車が見直されました。有料急行が廃止され、それまでの準急が繰り上がり無料の急行となった2006年以来の抜本的なダイヤ改正ではないでしょうか。
リバティが分割併合可能な構造で、しかも会津田島まで直通と発表されていたので、快速の見直しは想定内でしたが、6050系をどうするのかはわかりませんでした。
ですが南栗橋から急行・区間急行を運転することになり、おそらく6050系が使われると思います。南栗橋で乗り換えにはなりますが、旅情あふれるクロスシートでの列車は残るのではないでしょうか。
ただ、下今市から先の会津方面については、もともと人口希薄な上に利用者自体も減っているので、現在の「AIZUマウントエクスプレス」同様に普通列車についても会津鉄道からのディーゼルカーに代わるかもしれません。
見逃しがちなところでは、浅草から新栃木直通の区間急行も今回の改正で姿を消します(現在の上り始発についてはアナウンスありませんが、新たな停車駅案内では南栗橋で分断されています)。
特急の通勤利用については、東武は後発でしたが、今回は今までより更に拡充させました。着席ニーズの高さは、ここ最近の首都圏における流れもあるようですが、TJライナーの好調さがあったと思われます。
※浅草口で運転を終了する6050系に乗ってきました。乗車体験記はこちらからどうぞ。

<参考資料>
- 東武鉄道ポータルサイト「4月21日(金) ダイヤ改正を実施!東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線など【特急列車以外の一般列車】」(PDFファイル)
- 東武鉄道ポータルサイト「2017年4月21日(金)ダイヤ改正を実施! 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・東武アーバンパークライン 【特急列車概要】」(PDFファイル)