今年3月に“座れる、直通”S-TRAIN向けとして登場した西武40000系。今年度(2017年度)内にさらに4本が追加されることになりました。
現在平日夜は3時間間隔のS-TRAINが、1時間あたり1本以上運転できる態勢が整い、来年のダイヤ改正から増発が期待できそうです。
追記 10月27日に、追加分の第3編成の営業初日に遭遇・乗車したので記事にしました。
ロング/クロスの40000系を4本増備
西武40000系 S-TRAIN1号 西武秩父行き 40102F クハ40102 @自由が丘 17-04-29
5月11日に西武鉄道が発表した、2017年度の鉄道事業設備投資計画で明らかになりました。
現在「S-TRAIN」などに使われている40000系車両を、追加で10両4編成を増備します。
追加投入される4編成すべてが、ロングシート・クロスシート両用のデュアルシート車両で、快適な着席サービスの拡大を図ります
としています。
40000系増備でS-TRAINが本格運行へ
現在、40000系は10両2編成が在籍しています。
年間通して日数の少ない土曜・休日ダイヤでは2本ともS-TRAINに運用されています。
しかし日数が多い平日ダイヤでは、土休日に2本動いているため検査の時間も確保しなければいけないこともあってか、平日のS-TRAINは40000系1本だけでも済むような運用が組まれています。ロングシートで走る地上線(線内)運用は他系列でも代走できますが、座席指定列車のS-TRAINは6000系で代走させるわけにもいかないからです。
そのため、豊洲発が17時、20時、23時の3時間間隔と、40000系1本で豊洲〜所沢間を往復できるよう間延びした間隔になっています。時間帯も17時台はまだ早く、23時台では金曜などの休前日以外ではかなり遅く、使い勝手がちょっと悪いようなダイヤになっています。
ここに、今年度増備分の4本が加わると総勢6本となり、豊洲〜所沢間を1時間間隔(3本使用)で運転できるようになります。
今年度増備分がすべて揃う来年春のダイヤ改正では、S-TRAIN向け40000系の態勢が整い、平日夜のS-TRAINの増発が期待できそうです。
また、土曜・休日のS-TRAINでも増発される可能性もあります。増発されるとしたら、現在運転していない日中が有力だと思います。西武線内よりも東横線方面で利用が増えそうな気がします。
将来は2000系の置き換えとしてロングシート固定の40000系も投入?
仮に来年の改正後に、平日夜にS-TRAINを1時間間隔で走らせても、まだ運用には余裕があるので、平日夜にも地上線運用の増発もできるようになります。
40000系の製造は2000系置き換えの面もあるので、置き換えが進めば来年度からは線内運用が増えて、池袋でも見かけることが多くなりそうです。
ちなみに、今回のプレスリリースでは、4編成すべてを『ロング・クロスシート転換』車両とし
と書かれているので、来年度以降に2000系置き換えとして投入される40000系は、地上線仕様としてロングシート固定の編成も登場するのかもしれません。
- 西武鉄道Webサイト ― 2017年度 鉄道事業設備投資計画(2017年5月11日)
- マイナビニュース ― 西武鉄道新型車両40000系「S-TRAIN」でデビュー – 新宿線の有料列車導入は?(2017年2月19日)