地下複々線完成時に様変わりする小田急小田原線・東北沢駅~世田谷代田駅間。工事中の暫定使用している様子の写真を撮影してきました。
今回は、前回にひき続き世田谷代田駅の2回目、地下1階の緩行線ホームと地下化した後の地上の様子です。撮影日も前回と同じく5月26日です。
※前回、地下2階の仮設ホームの写真はこちらからどうぞ。
地下1階の緩行線ホーム
まずは、上り2番ホームから上の階に上がります。下りの1番ホームも同じような造りです。
この長めの階段を上がっていくことになります(汗)
バリアフリー対応としてエレベーターもありますのでご安心を。
2番ホームから階段を上がって地下1階に着くと、緩行線の線路を渡ります。
線路を渡る橋に立ったもので、線路の真上に居られるのは今だけです。
写真は新宿方面の上り線を見たもので、架線はまだないものの、すでに線路は敷かれています。ホームも構造はでき上がっています。
こちらは1番ホームから上がったところで、下り線の新宿方面を見たところです。上り線と違ってカーブしているのがわかります。上下2層だった下北沢駅から、この先梅ヶ丘駅方面で下から上がってくる急行線を緩行線の内側に入れるためです。
階段を出たところの梅ヶ丘寄りには、エレベーターからの渡し通路があって、梅ヶ丘・小田原方面の様子を見ることができます。
これは上り線の写真で、壁の上下方向にとり付けられた蛍光灯の並んでいる様子から、地上からもぐってくる勾配がわかります。矢印は地上の明かりです。
こちらは同様に下り線の写真です。複々線使用開始後は、発車した電車はすぐに地上に出て行くような感じです。
複々線使用開始後にホームになる部分は、現在コンコース(広い踊り場)として使われています。
写真は1階へのエスカレーター付近です。ベンチと、小田急線全駅にある横浜銀行ATMが置かれています。ホームとしての使用開始後もそのまま設置されるのかもしれません。
1階駅舎
地下化後に、それまで線路だったところに駅舎が設置されました。
間口が広く開放的ですが、周辺にはまだ工事用フェンスが多く並んでいます。
改札口を入ったところです。大きな駅ではないですが、駅舎の奥行きはかなりあります。地下1階へのエレベーターが新宿寄りに設置されているためです。エレベーターは地下1階のホーム使用時には、中間付近に位置することになります。
正面には地下1階へのエスカレーターがのぞかせています。
エスカレーターは結構長さがあって、思った以上に地下深くもぐっているようです。
途中から上りと下りが壁でへだてられて、なんかダンジョン感が出てきます。
再び1階の駅舎内に戻ると、エスカレーターの奥には「小田急環境ルーム」が設置されています。地下線の構造や、省エネへの取り組みが紹介されています。
真ん中には世田谷代田駅の断面模型が置かれています。
奥には地下複々線全体の断面模型があります。
こちらは上下2層になっている下北沢駅。
全体模型でも世田谷代田駅の様子がわかります。普段まず運用されない8000形4+4両編成のBトレがイメージとして停まっています。
梅ヶ丘駅と地下トンネル入口の様子です。実際にはここまで急ではないでしょうけど、イメージをつかむにはいい模型です。
横にはトンネル工事用のシールドマシンの模型も。
快適さや省エネの取り組みとして、防音車輪の模型や回生ブレーキのイメージ図もあります。ガイドツアーに参加すると、車輪を叩いたり運転台を操作して回生ブレーキの仕組みを学べることもできます。
地下化後の駅周辺の様子
駅舎へ続く通路前の道路です。右手に見える低く広い屋根は駅舎です。
ここからフェンスに挟まれた通路を通って駅舎に向かいます。
駅を出て、地下の線路上を梅ヶ丘方面に歩いていくと、2~3分で公園にたどり着きます。
この公園はトンネル出口の真上にあって、トンネルに出入りする電車を眺めることができます。
フェンスが高いので撮影には向きませんが、写真のように地下に潜っていくMSEを見たりすることができます。いろいろな種類の電車が行き交うので、電車好きならばずっと見ていても飽きないです。
公園の手前にはアパートがあり、その裏手からもトンネル出口を遠目に見ることができます。ちなみにそのアパートも地下化後に建てられたものです。
次回の予定
次回は、世田谷代田駅と同じように一部仮設で営業している東北沢駅の様子を予定しています。
小田急環境ルームについて
世田谷代田駅1階の小田急環境ルームの展示物など、詳しくは公式サイト内のページをご覧ください。
ガイドツアーの申込みもこちらからです。
- 小田急電鉄 ― 小田急環境ルームのご案内
※世田谷代田駅地下2階の仮設ホームの写真は、前回記事をどうぞ。