【国鉄型特急車両】JR北海道のキハ183系・番台による違いと今後の動向 ~0番台・旭山動物園号は引退か

てつコラム車両

JR北海道の国鉄型特急車両にはキハ183系があります。耐寒耐雪構造が強化された酷寒地仕様で、北海道専用に設計された車両です。

キハ183系の番台による違いと、今後の動向について書いてみました。

追記0番台「旭山動物園号」編成の2018年3月25日での引退が発表されました。くわしくはこちらからどうぞ。

キハ183系「旭山動物園号」が3/25にラストラン
JR北海道の特急「旭山動物園号」用キハ183系0番台が、2018年3月25日をもっての引退が決定しました。「旭山動物園号」編成を皮切りに、今後0番台通常車両の引退も予想されます。 子どもに人気の「旭山動物園号」が3/25でラストラン。...
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キハ183系の番台による違い

国鉄末期からJR移行後まで製造され、特急列車自体のスピードアップも合わせて実施されたため、大きく分けて3種類の番台区分があります。

0・200番台

JR北海道キハ183系 特急旭山動物園号 札幌行き キハ183-4 @旭川 15-09-23

1979年に試作車、1981年から量産車0番台が製造されました。独特のいかつい前面・スラントノーズを持つ先頭車(キハ183形)は、この0番台車両です。最高速度は、当初100km/hでしたが、JR移行後に110km/hに引き上げられました。一部は高出力化改造され200番台になっています。

写真は「旭山動物園号」用に内外装が改装された0番台編成。現有車両では最古のキハ183-4(極寒の銀世界号)です。

500・1500番台(N183系)

国鉄からJRへの移行を控えた1986年秋に、120km/h運転できる500・1500番台が製造(ただし製造当初は最高速度110km/h)。この番台から前面が貫通型になりました。500番台の一部は、2013年に起きた発火事故を受けてパワーダウン改造され400番台になっています。

550・1550番台(NN183系・JR移行後に製造)

JR北海道キハ183系 特急オホーツク3号 網走行き キハ183-1551 @滝川 15-09-22

さらに、JR移行後の1990年から、130km/h運転対応の550・1550番台が製造されました(ただしこちらも製造当初の最高速度は120km/hでした)。550・1550番台の一部は「北斗」での130km/h運転開始にあわせて2550・3550・4550番台に改造されています。2550・3550・4550番台は、2013年に起きた発火事故を受けてパワーダウン改造され(4550番台は一部)、7550・8550・9550番台になっています。

写真は「オホーツク」に使用されている1550番台車両(キハ183-1551)。当時のメモなどがないため写真の後部車両はわかりませんが、「オホーツク」では遠軽寄り先頭車に1550番台が入り、ほかは0・200番台と500・1500・1550番台が混結されていることが多いようです。

キハ183系の車両配置

苗穂運転所(札ナホ)と函館運輸所(函ハコ)に配置されています。

苗穂運転所

苗穂運転所には2016年4月時点で65両が配置されていました。0・200番台は苗穂のみの配置です。

65両のうち、JR移行後に自社製造されたジョイフルトレインの「ニセコエクスプレス」3両(5000番台)、「クリスタルエクスプレストマム&サホロ」4両(5100番台)、「ノースレインボーエクスプレス」5両(5200番台)を含むので、それらをのぞいた車両は53両です。

さらにこの53両には、お座敷車両(6000番台)2両と、「旭山動物園号」用の0番台5両編成を含み、この7両をのぞいた46両が通常の特急列車に使用されます(波動用車両も含みます)。

定期特急列車では4両編成を組んで「オホーツク」「大雪」に使用されます。

臨時列車では、上述の「旭山動物園号」のほか、ジョイフルトレイン3本を用いた列車も多く運転されています。観光列車のほか、今年のゴールデンウィークには、ノースレインボーエクスプレスを使用した臨時「北斗」が運転されています。

今年(2017年)の5月に入り、16日と18~19日に0・200番台の廃車回送が行われ、合計17両が陣屋町貨物駅に送られました。

函館運輸所

函館運輸所には42両が配置されています。7両編成を組んで「北斗」3往復に使用されています。

基本的には、130km/h対応の7550・8550・9550番台が使用されますが、日によっては最高120km/hの500・1500番台が入ることもあるようです。400番台は波動用(臨時「北斗」、団体列車など)です。

今後の動向

0番台については、2017年度内で淘汰されて、キハ261系に置き換えとなるような報道もあります。2017年度の事業計画ではキハ261系の投入のみ言及されていますが、2015年3月ですでに0番台34両の老朽取替が発表されています。

そのため、0番台は今年度内、具体的には2018年3月のダイヤ改正までの撤退が予想されます。

出力強化された200番台とあわせて0番台を使用している「オホーツク」「大雪」は2018年3月改正でキハ261系に置き換えとなりそうです。状況によっては改正前に置き換わるかもしれません。

昨年まで0番台で運転されていた「旭山動物園号」は今年は運転の発表がなく、5月19日に789系0番台を使用した「ライラック旭山動物園号」の7月からの運転が発表されました。従来の「旭山動物園号」1号車のフリースペース(モグモグコーナー)に代わり、グリーン席を記念撮影スペースとして提供するとしています。

……といったところで、5月16日と、18日から19日にかけて、苗穂運転所から17両が廃車回送されました。今後も必要数を残しつつ0・200番台から廃車が進行しそうです。

「北斗」については引き続きキハ183系で運転されると思いますが、2015年3月の発表で、2019年以降にすべてのキハ183系を置き換えると発表しているので、2020年前後にJR北海道のキハ183系は引退しそうです。

「旭山動物園号」編成には現役最古となるキハ183-3、-4があるので、キハ183系が運用から撤退しても、JR移行時に主力だった特急車両なので何らかのかたちで保存(できればこの2両のうちどちらか)してもらいたいものです。

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