JRのきっぷの「札幌市内」とは? 範囲や使い方など、わかりやすく解説

きっぷ

札幌駅までJRの長距離きっぷ(乗車券)を買うと、きっぷには「札幌市内」と書かれていることがあります。

この「札幌市内」の範囲とはどの駅までか、通常のきっぷとの違い、使い方など、JRのきっぷでの「札幌市内」について解説します。

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JRの「札幌市内」の範囲

JRのきっぷに表示されている「札幌市内」は、実際の札幌市に位置するすべての駅です。

JRの「札幌市内」の駅は、具体的には下の地図の中で、白丸になっている駅です。

札幌駅だけ二重丸(◎)になっていますが、これはJRの「札幌市内」の駅の中心となる駅を表しています。

札幌駅を中心に、次の駅までの範囲が「札幌市内」の駅です。

  • 函館本線・小樽方面:ほしみ駅まで
  • 函館本線・岩見沢方面:森林公園駅まで
  • 千歳線:上野幌駅まで
  • 札沼線(学園都市線):あいの里公園駅まで

札幌市内の駅の目印

JR札幌駅の駅名標(2015.1.29撮影)

JRの「札幌市内」の駅には、ホーム上に目印があります。

ホームにはその駅の名称や隣の駅名が書かれた看板・駅名標があります。

この駅名標の右上に、四角囲みで「札」と表示されているのがありますが、これが「『札幌市内』の駅です」と表示しているマークです。

乗る場合は、ホーム以外には表示がないのでわからないかもしれませんが、「札幌市内」の範囲内の駅できっぷを買うと、条件を満たしていればほぼ自動的に「札幌市内」からのきっぷになります。

通常のきっぷとの違い

券売機で買う近距離のきっぷでは、「札幌→170円区間」などと書かれています。たいていは「札幌」駅などと具体的に表示されていますが、条件を満たすと「札幌市内」発着のきっぷとなります。

「札幌市内」発着となる条件

「札幌市内」の中心となる札幌駅から200キロを超えると、「札幌市内」発着のきっぷになります。

札幌駅から200キロ超とは、主な路線では以下の駅と、そこから先の駅になります。

  • 函館本線・函館方面(苫小牧・東室蘭経由):長万部駅
  • 函館本線・函館方面(小樽・倶知安経由):八雲駅
  • 根室本線(石勝線経由):芽室駅
  • 宗谷本線:瑞穂駅(特急停車駅は3つ先に名寄駅)
  • 石北本線:白滝駅

道外(本州)からのきっぷも200キロを超えるので「札幌市内」発着となります(道内だけで200キロを超えます)。

「札幌市内」のどの駅でも乗下車可能

「札幌市内」と表示されたきっぷは、「札幌市内」のどの駅から乗って(下りて)もOKです。

「札幌市内」発のきっぷの場合、札幌駅・手稲駅・新札幌駅など「札幌市内」のどの駅からでも乗ることができます。

そのため、「札幌市内」までの往復のきっぷを持っていれば、

  • 行きは新札幌駅で降りて地下鉄で中心部へ向かい、
  • 帰りは札幌駅から始発列車に乗る、

といったこともできます。目的地へのアクセスが地下鉄やバス利用となる場合など、行きと帰りで別の駅から乗り降りする、といった使い方もできます。せっかく札幌駅以外でも乗り降りできるのだから、ルール内で有効活用してしまいましょう。

同じ「札幌市内」の駅では途中下車できない

きっぷのルール上、「札幌市内」の駅から乗り降りし、途中で別の「札幌市内」の駅で乗り降りする(途中下車)することはできません。一度「札幌市内」の駅から乗る(降りる)と、同じ「札幌市内」の駅で乗り降りできないという制約があります。

具体的には、「札幌市内→釧路」(石勝線経由)のきっぷを持っていて札幌駅から乗った場合、同じ「札幌市内」の苗穂駅~上野幌駅間で途中下車することができません。

くわしくは「特定都区市内制度」のページで説明しています。

「札幌市内」発着のきっぷのねだん

「札幌市内」発着のきっぷ(乗車券)の値段は、札幌駅からの距離で決まります。「札幌市内」の範囲内のどの駅から利用しても同じ値段です。

同じような範囲は他にはどこにある?

このようなルールは「特定都区市内」制度といい、「札幌市内」を含めて全国で11ヶ所あります。

特定都区市内制度について、適用条件、途中下車のルールなど、くわしくは「特定都区市内制度とは?」のページへどうぞ。

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