かつて内房線で夏に走っていた、快速「青い海」。
ゴールデンウィーク中の5月1日・2日限定で復活しました。両国駅と錦糸町駅の様子です。
停車駅的には3月まで走っていた特別快速の復活でもあります。
両国駅は行き止まりの3番ホームから
両国駅は、総武線が御茶ノ水駅まで通る前は起点でした。その伝統を今に引き継ぐ3番ホームから発車します。
3番ホームへは、西口駅舎から各駅停車ホームとは別に長い通路でつながっています。
普段は旅客列車は発着しない3番ホームです。
房総色の209系2100番台4両編成が発車を待っていました。
行先表示は「臨時」です。
3番ホームは嵩上げされていないので、デッキのない元通勤車の209系の床面とは段差があります。
先頭付近では発車イベントを行っていました。
ゴールデンウィーク中とはいえ、平日なので4両編成での運転となったのでしょう。今となってはアクセスのよくない両国駅始発だったので空席が目立ちましたが、クロスシート部分は1人は座っている状態で発車していきました。
錦糸町駅に到着
両国駅3番ホームを出た列車は、ゆっくりとポイントを渡りながら快速線に入りました。
臨時列車で普段の快速列車の合間を縫って走るからでしょうか、比較的ゆっくりとした走りでした。
すぐに錦糸町駅に着きました。
発車案内には、普段は来ない4両の表示があります。
この先、快速「青い海」は、3月のダイヤ改正前まで運転していた特別快速と同じ停車駅で館山駅まで走っていきます。ダイヤの筋としては、土曜・休日運転の「新宿さざなみ」3号・2号に近い時間で走っています(停車駅も同じです)。
廃止直前の特別快速館山行きの様子はこちらから。

かつて走っていた「青い海」とは
現在の房総地区・外房線と内房線のダイヤは、平日と土曜・休日の区別があるだけですが、以前は夏休み期間は「夏ダイヤ」として特別ダイヤが組まれていました。当時は特に内房線沿線では道路事情が悪く、今と違い高速道路も通っていない上に、海水浴に出かける人が多い時代でした(最近は海水浴離れが進んでいるのもあります)。
特急の増発とともに、総武線快速で内房線・外房線長通の列車をさらに館山(内房線木更津回り)・安房鴨川(外房線勝浦回り)まで延長運転を行っていました(内房線は千倉までだったかもしれません)。
この延長運転した快速列車に、内房線は「青い海」、外房線は「白い砂」の愛称がついていました。
車両は113系で(JRにはなっていましたがE217系の登場前です)、グリーン車連結の基本編成11両が直通していました。
停車駅は、ウィキペディアには列車によって違っていた旨がありますが、細かいところまでは覚えていないです。ただ今回とは違い、「青い海」では木更津~館山間の各駅、もしくは竹岡・那古船形以外の各駅に停車だった気がします。外房線の「白い砂」では御宿~安房鴨川間が各駅停車だったと思います。木更津・大原までは通常の快速の停車駅と同じです(ただし当時は現在と違って、本千葉と、内房線は浜野・長浦・袖ケ浦、外房線は鎌取・土気の各駅は通過でした。上総一ノ宮~大原間は無停車です)。
E217系11両で運転してくれたら当時の再来でしたが、さすがに平日では人が集まらないと践んだのか、209系4両編成での運転でした。
夏休みに「青い海」で浜金谷(鋸山)に行き、普通列車で館山経由で安房鴨川まで行って、「白い砂」に乗って東京へ戻ってきたのが懐かしいです。