2018.3.3複々線化! 小田急地下複々線化の特集ページ公開中。
【特集】小田急複々線化 ~工事中の仮設ホームや複々線化後のようす

東武が新たにフラッグシップ特急車両と地下鉄乗り入れ特急を検討

4月28日に東武鉄道が発表した中期経営計画の中で、「フラッグシップ特急車両の導入」「特急車両の地下鉄乗入れ」の検討をしていることが明らかになりました。

スポンサーリンク

フラッグシップとなる新型特急車両の導入

東武の中期経営計画は、この4月に始まった2017年度から2020年度までの4か年の経営計画です。

この計画の中で、本業といえる輸送サービスのレベルアップとして、利便性と快適性の向上の策として、次のことを挙げています。

(1)六実~逆井間複線化と急行運転拡大による速達性向上、(2)日比谷線直通列車速達性向上の検討、(3)特急 500 系の増備、(4)フラッグシップ特急車両の導入

(下記リンクの中期経営計画から引用、(1)~(4)は筆者による加筆)

注目は、やはり(4)のフラッグシップ特急車両の導入です。

新型特急車両を導入し、スペーシアを置き換えか

東武100系 特急きぬ118号 浅草行き 105F モハ105-1 @春日部

1990年デビューの100系スペーシアも、2020年で車齢30年。さらに先代のDRCも約30年で引退しています。確かにそろそろ置き換えを検討してもいい時期でした。スペーシアが2020年度で引退ならば、日光方面特急車両の置き換えサイクルにもぴったり当てはまります。

東武では優等列車を多く走らせていますが、日光方面の特急が頂点であるのは昔から変わりません。フラッグシップ特急車両の導入は、100系スペーシアの置き換えの示唆ととらえてよいでしょう。

そのほかのサービスレベルアップ策

(1)のアーバンパークライン六実~逆井間複線化は、今年度の設備投資計画(下記リンク)にもあり、2019年度末の完成を予定しています。

(3)の500系リバティ増備も、先日運転開始したばかりの特急車両で、久しく特急車両は新規投入されていなかったので予想できたことでもあります。

残った(2)についてですが、これは次の項目に関わっているのではないかと考えています。

ネットワークの拡充策で、新たな展開が

輸送サービスのレベルアップ策としては、ネットワーク拡充による新たな需要創出も挙げています。

(5)都心および空港へのアクセス性向上に向けた検討、(6)特急車両の地下鉄乗入れに向けた検討

(下記リンクの中期経営計画から引用、(5)(6)は筆者による加筆)

2つとも興味深い取り組みですが、まずは(6)から取り上げてみます。

地下鉄直通の特急列車を検討

東武では地下鉄直通列車は長らく普通列車のみ運転していて、2003年の半蔵門線直通開始により当時の通勤準急・区間準急(現在の急行・準急)で地下鉄直通の優等列車を運転しはじめました。

東京メトロにとっても、有料列車の運転は2008年に小田急ロマンスカーMSEの直通によって始まり、今年2つ目の有料列車としてS-TRAINを運転開始したばかりです。東武が直通させれば3例目となります。

東武が示唆する地下鉄への特急直通は、以下のパターンがあります。

  • スカイツリーライン~日比谷線
  • スカイツリーライン~半蔵門線
  • 東上線~有楽町線・副都心線

現時点ではどれに該当するのかは不明ですが、半蔵門線直通は、押上方からの折り返す設備がないため、必然的に東急田園都市線へ直通しなければならないために難しいでしょう。

東上線からの有楽町線・副都心線直通で、S-TRAINの東武版としてTJライナーを直通させる方法もあります(車両の新製か改造が必要)。

しかしここで挙げているのは「特急車両」としているところがミソです。ホームページでの「車両紹介」は、特急用の「優等列車・団体列車」と通勤用などの「一般列車」に項目が分けられていて、TJライナー用の50090系は「一般列車」として紹介されています。そうなると、TJライナーの地下鉄直通ではなく、特急専用車両の地下鉄直通だと推測できます。半蔵門線直通も同様の理由でなくなります。

地下鉄直通用の特急車両を、新製するのか既存の車両を改造するのかはわかりませんが、先のフラッグシップ特急車両とは別に導入するのではないでしょうか。そうなると残った日比谷線が有力になってきます。運転本数の多い路線ですが、中目黒駅の引き上げ線は3線と他と比べると多く、車内清掃などの出発準備も広尾駅付近の留置線を使えばなんとかなるかもしれません。日比谷線は沿線に上野・銀座・六本木・恵比寿などの繁華街があり、通勤利用も多い路線なので需要は多いにあると思います。

都心・空港アクセスの向上

これについては対象があいまいなので予測するのも難しいです。

しかしひとつ可能性として挙がってきたのがあります。(1)のアーバンパークライン六実~逆井間複線化が完成すると、列車を増発できる余地が生まれます。

そこで、新鎌ヶ谷駅で京成のアクセス特急に接続させるような急行列車はどうでしょうか。春日部駅からスカイツリーラインに直通させても面白いかもしれません。

成田空港のアクセス改善では、牛田駅を整備することも考えられますが、こちらは京成側でも関屋駅を整備する必要があります。両社で連携すれば、成田空港からスカイライナーに乗って、関屋駅/牛田駅でフラッグシップ特急に乗り換えて日光へ向かう、といったことも可能になるかもしれませんが、これはさすがに難しいでしょうか。

都心へのアクセス向上としては、東武単独でできることは限られますが、もしかしたらTJライナーの地下鉄直通はこちらの手段として挙がってくるかもしれません。

<参考資料>

スポンサーリンク

鉄道コムにブログ登録中。
当サイト以外の多彩な写真・模型などのブログ、イベント情報、公式リリースなどが見られます。

鉄道コム

「ゆけむりミルキーウェイ」をフォロー