【2018年版対応】「青春18きっぷ」とは、どのようなきっぷ? ルールや使える期間は?

てつトピてつコラムきっぷ

JR全線が乗り放題となる「青春18きっぷ」。

多くの方が名前は知っているかもしれませんが、乗れる列車や座席など、使うためのルールや期間などをあらためてまとめました。北海道新幹線オプション券についても解説しています。

利用前に確認しておくと、いざというとき役に立つこと請け合いです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

青春18きっぷとは? 値段や有効期間は?

全国のJR線の、普通・快速列車が乗り放題のきっぷです。

1回で1日乗り放題。1日以内なら、どこまで行っても、何回乗り下りしても自由です。

5回分が1セットになっていて、1人で5回(5日)使うことも、1日で5人グループで使うこともできます。グループ利用は5人までなら何人でもOKですが、同一行程になるのが条件です。

値段は5回分で11,850円。おとな・こども同額です。「18」とうたっていますが、年齢制限はなく、どなたでも使うことができます。

有効期間については、発売時季ごとに期間が決まっていて、その中で1回ごとに1日が乗り放題ということになります。時季をまたいでの利用は不可です(例:春季に余った分を夏季で使う、など)。

乗れる路線は?

全国のJR線(在来線)全線などが対象です。

細かくいうと、次の路線が対象になります。

  • JR線(在来線)全線
  • BRT(バス高速輸送システム)
  • JR西日本宮島フェリー

JRは路線自体は全線が対象ですが、後述する乗れる列車の制約により実質的には(一部の)新幹線以外の在来線全線です。

BRTとは、東北地方にて東日本大震災後にバスで復旧した路線のことです。

また、歴史的な経緯によって、JR西日本宮島フェリー(宮島口〜宮島間)にも乗ることができます。

第3セクター路線でも乗れる区間があります。

新幹線が開業したことにより、並行する在来線が第3セクターに移行したことによって、一部のJR線は他の在来線とつながっていないところもできました。

そうした路線のために、下に挙げた連絡する第3セクター路線の一部にも乗ることができます。

  • 青い森鉄道線:青森~野辺地~八戸間
  • あいの風とやま鉄道線:富山~高岡間
  • IRいしかわ鉄道線:金沢~津幡間

この区間には青春18きっぷで乗ることができます。ただしJR線と違って、降りられるのは上に挙げた駅のみです。

乗れる列車・座席は?

JR線の普通・快速列車の普通車自由席です。

いわば、通常のきっぷだけで乗れる列車・座席です。「新快速」「通勤快速」「特別快速」など、○○快速(○○特快)といった快速列車もすべて乗れます。

また、普通・快速列車でも、指定席は料金を払えば乗ることができます。

次は、追加料金を支払えば乗れる列車、払っても乗れない列車についての説明です。

追加料金のみで乗れる列車・座席

指定席券を追加 → 普通車指定席

指定席券を持っていれば、全車指定席の普通・快速列車にも乗ることができます。

例として、

  • ムーンライトながら
  • ムーンライト信州
  • リゾートしらかみ
  • きらきらうえつ
  • 奥出雲おろち号、など

の列車に乗ることができます。また、「瀬戸内マリンビュー」など臨時列車の指定席にも乗ることもできます。

普通列車用のグリーン券を追加 → グリーン車自由席

東京地区の東海道線・横須賀線・総武線快速・宇都宮線(東北線)・高崎線・常磐線の多くの列車にはグリーン車(自由席)が連結されています。

グリーン券を購入すれば、青春18きっぷでもグリーン車に乗ることができます(Suicaグリーン券でもOKです)。

なお、普通列車のグリーン車でも指定席には料金だけ追加しても乗ることはできません。

ライナー券・乗車整理券を追加 → ライナー列車(普通車)

通勤ライナーの普通車にも、ライナー券・乗車整理券を購入すれば乗ることができます。

料金を追加しても乗れない列車・座席

次の列車には、料金だけを追加しても乗ることはできません。乗るためには乗車区間の乗車券も必要です。

  • 新幹線
  • 在来線の特急・急行列車

特急列車については、一部の区間では乗ることもできます(あくまで例外的な扱いです)。

また、特急列車・普通列車を問わず、次の座席などには乗ることができません。

  • グリーン車指定席
  • 寝台車

現在、普通列車に寝台車はありませんが、岡山~高松間の快速「マリンライナー」などにはグリーン車指定席があります。普通・快速列車のグリーン車指定席についても、乗るには別に乗車券が必要になります(「マリンライナー」については、青春18きっぷだけでも普通車自由席に、指定席券を追加で普通車指定席には乗れます)。

そのため、「伊予灘ものがたり」などの全車グリーン車指定席の列車には、普通列車であっても青春18きっぷで乗ることはできません。

青春18きっぷで在来線特急列車に乗れる区間

特例として、以下の区間の特急・急行列車については、青春18きっぷのみで普通車自由席に乗ることができます。

  • 石勝線:新夕張~新得間★
  • 奥羽本線:新青森~青森間★
  • 佐世保線:早岐~佐世保間(3月17日より取扱)☆
  • 宮崎空港線:宮崎空港~宮崎間☆

石勝線については、新夕張~新得間は特急列車しか走っていないための措置です。奥羽本線と宮崎空港線は、この区間では特急列車でも乗車券のみで乗ることができるため、それに合わせたものです。

★印の区間を含み、他の区間とまたがって乗る場合には(例:南千歳~新得間)、特急列車に乗る全区間の乗車券と特急券などが必要になります。

☆印の区間を含み、他の区間とまたがって乗る場合には(例:延岡~宮崎空港間)、☆印の区間以外(この例では延岡~宮崎間)の乗車券と特急券などが必要になります。

どこで買える?

JRの主な駅、旅行センター、および主な旅行会社で買うことができます。

具体的には、長距離のきっぷや特急券を発売している有人の窓口(みどりの窓口など)で買えます。また、特急券や指定券を発売している自動券売機(JR東日本ならば「指定席券売機」、など)でも買うことができます。

北海道新幹線に乗れる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」

現在、本州と北海道の間には、旅客列車については北海道新幹線だけが通っています。

そのため、「青春18きっぷ」を使って本州と北海道を渡る人のために、北海道新幹線に乗ることのできる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売されています。

値段は2,300円で、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と、道南いさりび鉄道線の木古内~五稜郭間(途中下車不可)に乗ることができます。新幹線は普通車指定席の空いている席に座ることになります。

途中で下りることのできる駅は、奥津軽いまべつ・木古内・五稜郭のみで、有効な青春18きっぷとセットで利用します(オプション券単独では使えません)。

「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の詳細

ねだん

2,300円(おとな・こども同額)

発売箇所

全国の主なJRの駅、JR旅行センター、主な旅行会社

発売期間・利用期間

下記「『青春18きっぷ北海道新幹線オプション券』の発売期間・利用期間」をご覧ください。

利用できる区間・座席

路線 有効区間 利用できる座席 途中下車※1
北海道新幹線 奥津軽いまべつ~木古内間 普通車の空いている座席 途中駅なし
道南いさりび鉄道線 木古内~五稜郭間 普通列車(自由席) 不可

※1:有効区間の両端の駅=奥津軽いまべつ駅・木古内駅・五稜郭駅では下車できます。

有効期間

1日のみ(乗車日当日のみ)

利用方法

「青春18きっぷ」とセットで利用します。有効な「青春18きっぷ」を持っている必要があります。

北海道新幹線の乗り越し、座席の指定

下記の場合には、乗車する区間の特急料金・各種料金・乗車券が必要になります。

  • 有効区間(奥津軽いまべつ~木古内間)以外の区間にまたがって使用する場合
    (=新函館北斗駅・新青森駅、およびその以遠から新幹線に乗る場合)
  • 座席の指定(指定席の交付)
  • グリーン車・グランクラス

1枚でこどもの2人利用

できません。こどもでも1枚につき1人の利用となります。

各種割引との併用

割引との併用はできません。

払戻しについて

  • 未使用

かつ、

  • 有効期間内

の場合に限り、払戻しができます。(手数料が必要です。)

紛失した場合

あらためて「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を買い直すことになります。紛失したオプション券が発見した場合でも、払戻しはできません。

2018年の発売日・利用日、変更点について

JRグループは2月8日(木)に、2018年版「青春18きっぷ」の発売を発表しました。

「青春18きっぷ」の発売期間・利用期間

2018年の「青春18きっぷ」の発売期間・利用期間については、次の通りです。昨年(2017年)と同じ期間です。

  • 春季
    • 発売期間:2018年(平成30年)2月20日~3月31日
    • 利用期間:2018年(平成30年)3月1日~4月10日
  • 夏季
    • 発売期間:2018年(平成30年)7月1日~8月31日
    • 利用期間:2018年(平成30年)7月20日~9月10日
  • 冬季
    • 発売期間:2018年(平成30年)12月1日~12月31日
    • 利用期間:2018年(平成30年)12月10日~2019年(平成31年)1月10日

「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売期間・利用期間

利用期間は、「青春18きっぷ」本体と同じ期間です。発売終了日と利用最終日と同じ日付なのが「青春18きっぷ」本体と違う点です。

  • 春季
    • 発売期間:2018年(平成30年)2月20日~4月10日
    • 利用期間:2018年(平成30年)3月1日~4月10日
  • 夏季
    • 発売期間:2018年(平成30年)7月1日~9月10日
    • 利用期間:2018年(平成30年)7月20日~9月10日
  • 冬季
    • 発売期間:2018年(平成30年)12月1日~2019年(平成31年)1月10日
    • 利用期間:2018年(平成30年)12月10日~2019年(平成31年)1月10日

2018年版の変更点

3月17日のダイヤ改正以降、佐世保線の早岐~佐世保間にて特急列車の普通車自由席が料金不要で利用できるようになるのに合わせて、「青春18きっぷ」でも早岐~佐世保間は特急料金不要で普通車自由席に乗れるようになります。

<参考資料>

スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事・広告



ゆけむりミルキーウェイ