西武線のライオンズデザイン電車L-trainの三代目が20000系で登場。現行9000系L-trainは最長で2019年3月まで

西武線で走っているライオンズラッピングの電車・L-trainに三代目となる編成が20000系に施され、1月15日からの運行が発表されました。

現在走っている9000系の二代目は、2018年度末で運行終了とも告知されました。廃車が始まった9000系自体の動向も気になります。

20000系2編成が三代目L-trainに。新宿線でも運転開始

現行の二代目L-train。西武球場前駅に到着後、方向幕回転中
西武9000系 9008編成クハ9108 ＠西武球場前 17-10-14

「L-train」はプロ野球・埼玉西武ライオンズのチームカラーのレジェンドブルー（濃紺）にカラーリングされた車体に、ライオンズロゴなどが貼られたライオンズデザイン電車です。

現在は9000系10両×1編成（9108編成）が二代目レジェンドブルーとライオンズデザインにラッピングされていますが、1月15日（月）に20000系10両×2編成が三代目のL-trainとしてデビューします。

2018年は球団創設40周年を迎えるので、沿線の方やファンとの一体感をさらに高めようとL-trainの増備が決まりました。

今までL-trainは池袋線で走っていましたが、三代目は2本になったので、新宿線でも走り始めます。ニュースリリースによると、新宿線での運行も要望があったようです。池袋線では、現在走っている二代目にL-trainがさらに追加される形になりました。

また同時に二代目の9000系は、2018年度末で運行終了と発表されました。最長で来年（2019年）3月までは池袋線では2本のL-trainが走り、駅で並んだりすれ違うシーンもありそうです。今シーズン限定で、野球開催日などに西武球場前駅でL-trainが3本並ぶこともあるかもしれません。

二代目まではラッピングトレインでしたが、三代目は座席の背もたれにライオンズのロゴが描かれ、内装もライオンズ仕様になりました。

車体側面の号車表示もボールをモチーフとしたものになり、より沿線の皆さまとの一体感を高めて、ライオンズを感じられるデザインになっています。

ベースとなる20000系車両（L-trainになる予定とは別の編成）
西武20000系急行飯能行き 20103編成クハ20103 ＠西所沢 17-10-14

三代目L-trainのお披露目と、40周年シーズンの活躍を祈念してイベントも開催されます。あわせて、ライオンズファンクラブ会員限定で特別運行も実施されます。

停車中の9000系L-train
西武9000系急行池袋行き 9008編成クハ9008 ＠所沢 17-10-27

現行の二代目となる9000系のL-trainですが、2017年10月より9000系自体の廃車が始まっています。

初代は3000系8両編成（3015編成）が使用され、2010年7月〜2013年12月の間運転されていました。引退記念イベントが開催され、終了後に廃車となりました。3000系自体もすでに全車廃車されています。

現行編成の二代目は9000系10両編成（9108編成）で、2016年1月17日から池袋線で走っています。

9000系L-trainの前面部分
西武9000系 9008F クハ9108 ＠西武球場前 17-10-14

9000系L-trainの側面
西武9000系急行池袋行き 9008F クハ9008 ＠所沢 17-10-27

9000系は2017年11月に開催されたイベント「西武トレインフェスティバル2017 in 横瀬」の告知にて2017年度より廃車が開始されることが明らかになり、9106編成が2017年10月30日をもって廃車されました。

2017年3月より運行開始した40000系は、投入に2000系の置き替えの面もあります。9000系の廃車はまだ1編成ですが、2000系よりも先に（または同時に）9000系が40000系へ置き替えられるかもしれません。

L-trainの9108編成は9000系では最若番とはいえ、2018年度末（2019年3月まで）でのL-train運用終了の告知は、そのまま運用撤退、すなわち廃車が示唆されたものともいえそうです。

そうなると他の9000系の編成についても、40000系増備次第の面もありますが、ここ数年（1年、もって2年程度）以内で撤退となるかもしれません。

＜参考資料＞