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【特集】小田急複々線化 ~工事中の仮設ホームや複々線化後のようす

近鉄の名阪特急に新型車両投入・グランクラスが関西デビュー!?21000系は転用か

近鉄で大阪と名古屋を結ぶ名阪特急に、2020年春に新型車両が登場することが発表されました。

今まで以上の快適なシートを装備し、ハイグレード車両は新幹線のグランクラスと同等。カラーリングま従来のイメージを一新する深い赤が特長で、これからの近鉄特急の方向性を示しているといえそうです。

また同時に、名阪特急から置き換えられるであろう21000系と、車齢の高い汎用特急車両の今後の動向が気になります。

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21000系「アーバンライナーplus」の後継となる特急車両が2020年春にデビュー

画像:近鉄のニュースリリース(下記リンク参照)より

近鉄特急の基幹となる名阪特急に、2020年春に新型車両がデビューします。

「くつろぎのアップグレード」をテーマに、鉄道車両として日本初となる全席バックシェルを装備するなど、客室内の居住性を大幅に向上させているのが特徴です。

現在、名阪特急で走っている「アーバンライナーnext」「アーバンライナーplus」同様に座席は2クラス設置され、特に上級のハイグレード車両は国内の列車では最高水準に近いシートスペックを持っているようです。

後ろを気にせずリクライニングできるシェル型座席を採用、コンセントも全席に装備

新型車両で特筆すべきなのは、日本初となる全席にバックシェルを装備※1することです。

バックシェルとは背もたれを包むような囲いのことで、背もたれをリクライニングしてもシェルから後ろに出ないので、前後間隔が保たれます。また後ろに座っている人にとっても、前の座席がこちらに倒れてくることがないので、不快な思いをしないで済みます。

現在ではもはや手放せないモバイル機器の使用に便利なコンセントも全席に設置されます。

※1:ニュースリリースを見る限りでは、ハイグレード車両では独立型、レギュラー車両では横2席で1組のシェルになっているようです

ハイグレード車両は「しまかぜ」同等の眺望と座席を装備。シートピッチはグランクラスと同じ130cm

両先頭車はハイグレード車両になっています。1両あたりの定員は50000系「しまかぜ」の先頭車より更に少なく、わずか21名。

ハイグレード車両はハイデッカー構造で、かつ座席のひじ掛けよりも低い位置から始まる大きな側面窓を持ち、存分に車窓を楽しめます。また前面は21020系「アーバンライナーnext」同様の1枚窓で、流れるような前面展望も堪能できます。

座席についても、シートピッチ(座席の前後間隔)は130cmで、JR東日本の新幹線に連結しているグランクラスと同じ間隔です。「しまかぜ」のプレミアムシートより5cm広く、「アーバンライナー」より25cm広い間隔です。

ハイグレード車両のシート素材も、「しまかせ」やグランクラスと同じ本革製。電動リクライニング・レッグレスト機能もあり、2時間余りの大阪~名古屋間がゆったりくつろぐことができそうです。

座席配列は2+1列の3列で、山側(近鉄名古屋に向かって左)が2列、海側が1列の配置となっています。

グランクラスや「しまかぜ」のプレミアムシートと同ランクの座席は、関西/近畿にグランクラス上陸ともいえそうです。

レギュラーシートもJRグリーン車同等のシートピッチ

レギュラー車両もバックシェル採用で、後ろを気にせずリクライニングできます。

レギュラーシートのシートピッチは、JR新幹線のグリーン車と同じ116cm。この広さで、通常の特急料金だけで乗れるので、大阪~名古屋間で快適に過ごすならば有力な選択肢になるのではないでしょうか。

カラーは従来の近鉄特急を打ち破る、赤ベース

カラーリングは、透明感のある深い赤と称する赤系統の色です。ハイグレード車両の窓下と、窓から続く部分は黒系統の細い帯が合計10本程度ひかれていて、ベースカラーはともかく塗り分け自体は従来の近鉄特急から引き継いでいます。

今まで特急車の色は、汎用車両はオレンジと紺、「アーバンライナー」は白ベースに黄色のライン(と裾はベージュ)のところ、一般車両のマルーンに近い赤というのは、次世代の特急ということで従来のイメージを一新したかったと考えられます。

しかし外観の第一印象は、形はこちら、色はこちら(帯部分)に似た印象を受けました(あくまでも個人的感想)。後者とはおそらく同じメーカーになるでしょうから見当違いとも言い切れません。形については、眺望と速さを両立させようとすると似た形になるということでしょうか。

投入両数は21000系「アーバンライナーplus」と同じ72両。2020年以降21000系を順次置き換えか

1988年(昭和63年)に名阪ノンストップ特急に投入され、初代「アーバンライナー」でデビューした21000系も、今年(2018年)で30年になります。車齢の高さに加え、新幹線のN700系化によるスピードアップとサービスレベル向上、他方では安価な高速バスも定着し、30年前とは取り巻く状況一変しています。

そこで、好調な「しまかぜ」の室内空間を名阪特急にも取り入れ、速さよりもシートなどの快適性で選んでもらえるような狙いがあると思います。

新型車両は6両編成を8本、8両編成を3本、合計72両投入する予定です。これは21000系の両数・編成数※2と一致します。新型名阪特急の投入で21000系が名阪特急から撤退し、他の運転系統に転用されると考えられます。そうなると経年の高い汎用特急車両の廃車が進みそうです。

※2:6両編成×11本、増結用2両編成×3本。増結車をすべて6両編成に組み込むと6両編成×8本・8両編成×3本となります

近鉄新型名阪特急車両の概要

今回発表された新型名阪特急についての詳細です。

あらまし

  • 運行開始時期:2020年春(予定)
  • 運行区間:大阪難波~近鉄名古屋間(名阪特急)
  • 製造数:6両編成×8本、8両編成×3本、計72両
  • 形式(系列):未定
  • 投資額:約184億円

編成内容

号車 座席 装備
↑近鉄名古屋
1号車 ハイグレード車両
(定員21名)
トイレ(男女共用個室×1、女性用個室×1、男性用小用×1)・ロッカー
2号車 レギュラー車両
(定員52名)
ロッカー・ユーティリティスペース
3号車 レギュラー車両
(定員52名)
ロッカー・喫煙室
4号車 レギュラー車両
(定員41名、車いす席×1含む)
トイレ(男女共用多目的トイレ×1、男性用小用×1)・荷物置きスペース(客室内)
5号車 レギュラー車両
(定員52名)
ロッカー・ユーティリティスペース
6号車 ハイグレード車両
(定員21名)
トイレ(男女共用個室×1、女性用個室×1、男性用小用×1)・ロッカー
↓大阪難波

編成定員

  • 6両編成:239名
  • 8両編成:327名(6両編成にレギュラー車両2両組み込み)

車両仕様

ハイグレード車両(先頭車)

  • 3列シート(2+1配列)
  • バックシェル付きの独立型シェル型シート
  • 本革使用のシート
  • シートピッチ130cm(日本最大級・現行アーバンライナーより25cm拡大)
  • 電動リクライニング・電動レッグレスト
  • 高さ・角度調整機能付きのヘッドレスト
  • 大型ガラス採用のハイデッカー構造
  • 前面1枚窓で左右に広がる前方展望
  • 電動式フルアクティブサスペンション装備
  • 衝突安全を考慮した設計

レギュラー車両(中間車)

  • 全席バックシェル付きのシェル型シート
  • シートピッチ116cm(レギュラー席では近鉄最大)
  • ガラス製の荷棚・仕切扉による、開放感のある車内

ハイグレード車両・レギュラー車両共通

  • 全席コンセント装備
  • 無料Wi-Fi
  • 空気清浄機を装備
  • 紫外線・赤外線カットの大型窓
  • 全車両に荷物置き場(ロッカーなど)の設置
  • ユーティリティスペース(フリースペース)の設置
  • 多言語対応の車内表示器(日・英・中・韓)
  • デッキ・大型荷物置き場に防犯カメラの設置
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