小田急線の代々木上原駅~梅ヶ丘駅間は3月3日に複々線化されます。区間内の東北沢駅・世田谷代田駅の仮設ホームは3月2日で使用終了し、3日からは下北沢駅と合わせて新しいホームに切り替わります。
そこで、複々線化直前のタイミングでこの3駅の記録を残しておきました。
撮影日は下北沢駅は2018年3月1日(木)、東北沢駅・世田谷代田駅は使用最終日の3月2日(金)です。
※ 3月3日・地下複々線化の初日の写真を載せた記事もあります。こちらから
東北沢駅
島式の緩行線ホームの外側に、急行線に接する仮設ホームを設けていました。
1番ホームに到着する各駅停車新松田行き。急行線に設置されていた仮設ホームは2日が最終日です。
仮設ホームを通過していくロマンスカーLSEと急行列車。この様子も見納めです。
通過表示ばかりの発車標。回送を除く通過列車は3月17日のダイヤ改正後に再び見られますが(準急は緩行線を走るため)、これだけ多く表示されるのは各駅停車よりも上位種別の方が多い複線区間ならではでした。
おそらく工事用のはしごと線路上の台車。台車には「作業後撤去」と書かれています。
2013年3月の地下化から5年、仮設としては長い期間ともいえますが、この日役目を終えて明日からは本設のホームが使用されます。
下北沢駅
下北沢駅はホームに仮設はありませんが、地上と地下3階急行線ホームの間に緩行線ホームができます。
急行線ホームとなる、1・2番ホームの発車標。各駅停車が表示されるのは3月2日までです。
時刻表と案内板については、時刻表部分以外は覆われていました。中央の調整中の部分は構内図、上の青い部分は地下1階各駅停車の案内と思われます。時刻表左の白く覆われているところは改正後の停車駅案内と思われ、ダイヤ改正まで覆われたままかもしれません。
緩行線下り線の3番ホーム。奥にある緑の柵がなければ、使用中と見られてもおかしくないです。
手前の柵を入れて撮ると、まだ工事中だとわかります。
上り線の4番ホームも同様で、一見すでに使用しているかのようです。床がまだ白いのが、使用されていないことを示しています。
一部の案内看板は、緩行線ホームが入ったものに切り替わっていました。
1階・南西口手前にある未使用の発車標。供用されるのは、3日の複々線化時か、それとも17日のダイヤ改正時でしょうか。
世田谷代田駅
地下2階を走る急行線に仮設ホームを設置。複々線化後は地下1階の緩行線ホームに切り替わるため、地下化から5年間使用されてきたホーム自体が姿を消します。
停車中の各駅停車。このホームに発着するのは3月2日までです。
通過していった急行列車。ひきつづきこの線路を走りますが、ゆくゆくはホーム自体見られなくなります。
多摩急行唐木田行きが通過。3月16日限りで種別廃止となりますが、このホームの方はひと足先になくなります。
下りホームから、上りホームを見通したところ。線路間のコンクリートむき出しの柱が地下鉄のような雰囲気をかもしだしていました。
ベンチとゴミ箱はひと足先に上の緩行線ホームに移されていました。
仮設ホームと、下北沢寄りのシールドトンネル入口。トンネルの切替箇所が見られたり、2000年代に入ってからできた駅としてはまれな薄暗さなど、小田急のみならず他の地下駅とも違った雰囲気だったように思います。
到着した6両編成の各駅停車。ここ最近は新宿口に6両各停が入ってくること自体少なくなっていました。仮設ホームの有効長は8両なので、中程に停まるのは下りだと1日3本だけの6両各停だけ。乗る分には混みがちなので避けたいところですが、こうして写真に収めることができた点では貴重な列車でもありました。
工事が無事終了すれば、明日からは各駅停車は新しい線路を走ります。地下化から5年間、駅機能を保ってきてくれてありがとうございました。
※ 3月3日・地下複々線化の初日の写真を載せた記事へはこちらから