2018年3月17日(土)に、全国のJR各社でダイヤ改正が実施されることが発表されました。
今回は新線開業など大きな話題はなさそうですが、気になったところを取り上げてみます。
JR北海道
- 「北斗」にキハ261系投入で、函館〜札幌間の特急は全列車「スーパー北斗」に
- キハ183系0番台(14両)の全車廃車
- 新十津川駅発上り列車の時刻繰り下げ(20分)、折り返し時間拡大
- 快速「しれとこ」を「しれとこ摩周」に名称変更
- 根室本線・羽帯駅(清水町)の廃止
JR東日本
- 「スーパーあずさ」が全列車E353系に統一
- 定期「はやて」2往復をE5系「はやぶさ」に変更、約10分短縮
- 「スワローあかぎ」の全列車が北本駅・鴻巣駅に停車し、停車駅が統一
- 八戸線が新型気動車・キハE130系に統一
- 快速「エアポート成田」の列車名廃止(単に成田空港発着の快速として運転)
- 「つがる」が全列車浪岡駅に停車
- 両毛線にあしかがフラワーパーク駅(足利市)が開業(4月1日)
- 新潟駅での上越新幹線〜「いなほ」の乗り継ぎがホーム対面になり、乗り継ぎがラクに(4月より)
JR東海
- 名古屋始発・東京行きの臨時「のぞみ」を新設、名古屋から東京に最も朝早く着く列車に(休日・月曜などに運転予定)
- 「あさぎり」を「ふじさん」に名称変更
- 「ひだ」の午後発下り列車をほぼ2時間間隔に変更、最終繰り下げ
- 武豊線直通の速達列車が区間快速に統一(快速は運転取り止め)
- 名古屋駅2番線の使用停止(リニア中央新幹線工事の影響)
JR西日本
- 「くろしお」が新大阪〜和歌山間で増発、京都〜新大阪間と白浜〜新宮間で各1往復減少
- 阪和線・羽衣線(阪和線支線)の車両を223系・225系に統一(羽衣線内は4両)。103系・205系は撤退(他線転出または廃車?)
- 山陽本線・糸崎駅にて、一部列車が直通から乗り換えに変更(主に夕方)
- JR京都線(東海道本線)にJR総持寺駅(茨木市)が開業
- おおさか東線に衣摺加美北駅(東大阪市)が開業
- 金沢発上野行きの臨時「かがやき」を新設
- 三江線の日中の区間列車を江津〜三次間直通化(路線廃止となる3月31日まで)
- 広島地区に227系を追加投入(2018年度内)
JR四国
- 「しおかぜ」「いしづち」の8600系運転が1往復増(計6往復)
- 「うずしお」で2600系の運転が1往復増(計4往復)、下り1号を時刻繰り上げ、下り最終も繰り上げ
- 「南風リレー号」が全列車快速列車化、特急「南風」と停車駅統一
JR九州
- 「はやとの風」の臨時列車化
- 吉都線で都城〜吉松間直通が3往復減
- 日豊本線・佐伯〜延岡間(宗太郎越え)で直通の普通列車が減少、1.5往復に(残りは佐伯〜重岡間の区間運転に)
- 「有明」が平日上り1本(大牟田→博多)のみに
- 日中の「きらめき」の運転取り止め
- 特急「みどり」の早岐〜佐世保間が乗車券のみで利用可能に
- その他、九州内で最終列車の繰り上げや本数減少など多数
総評として
全体的に明るい話題が少ないダイヤ改正になりました。
比較的明るい話題の「スーパーあずさ」や「スーパー北斗」の新車投入の陰にも、従来車両の廃車がありますからね。
特に動きが大きかったのは九州で、かなりの減量改正になりました。北海道に隠れてあまり知られていなかった気もしますが、九州の鉄道路線維持も厳しいことが明らかになった感じです。ただJR北海道と違ってJR九州は上場企業なので、株主への利益還元と企業自体の社会的責任の間で難しい経営の舵取りを迫られそうです。
2020年の東京オリンピック開催を控え、観光面では全国的にも特に外国人観光客の増加が見込まれます。2020年に向けての新しい動きは、2019年以降に発表となりそうです。そのために、2018年3月改正はあまり大きな話題のないダイヤ改正になったといえそうです。