10月9日、東急池上線が1日無料に！開通90周年記念イベントも開催

まるまるひとつの路線が1日無料で乗り放題！――10月9日、そんなイベントを、東急電鉄が池上線で実施します。

「日常が宝物」と謳い「生活名所」あふれる池上線を、10月の3連休最終日にいろいろと楽しむことができそうです。

開通90周年記念イベント 10月9日池上線フリー乗車デー

来年・2018年に全線開通から90周年を迎える東急池上線。

3両編成の電車が走り、上下線で分かれた駅舎を通り抜けるとすぐホーム。生活に密着し、23区内でありながらどこかのんびりした空気が流れるなど、同じ東急でも東横線などとは違って、良く言えば「下町情緒あふれる」、でもまぁ「地味な」路線です。

そんな池上線が開通90周年に向けて盛り上げようと、10月9日（月・祝）に「開通90周年記念イベント」を実施することになりました。

イベント参加に便利な、また東急電鉄曰くより多くの方にお越しいただけるよう、「フリー乗車デー」として乗り放題、太っ腹な1日になりそうです。

東急池上線1日フリー乗車券

10月9日のフリー乗車デーに、池上線全線で乗り降り自由な1日フリー乗車券を配布します。池上線1日フリー乗車券について、くわしくは次の通りです。

配布場所：池上線各駅の改札付近
配布枚数：ひとりにつき1枚
池上線以外の路線で降りる場合、改札窓口で精算が必要です。
五反田駅でJR山手線から乗り換える場合、一度改札口を出る必要があります。
「1日フリー乗車券」を持たない方は、通常通りの運賃が必要です。

五反田駅での配布は、東急電鉄のニュースリリースでは一旦改札口を出て、「１日フリー乗車券」をお受け取りくださいと書かれているのですが、おそらく、のりかえ口ではなく、一度JRの改札を出て東急の改札で「1日フリー乗車券」を受け取るということだと思います（参考／JR東日本 ― 駅構内図（五反田駅））。

90周年記念イベントの内容

池上線沿線のスポットをめぐるツアーを開催します。

ツアーは有料で、「グルメ」「アート」「鉄道ファン向け」「歴史」「酒場めぐり」「写真」の6種類。くわしくは次の通りです。

グルメツアー１駅１皿で巡るレストラン池上線
池上線沿線の、お店ごとの「自慢の一品」をフルコースでお楽しみ。和食・洋食・プレミアムの3種類。
写真ツアー写真好きのための絵になる池上線
ロケ地で有名な坂道など、池上線沿線のフォトジェニックなスポット巡り。
居酒屋ツアー夜の池上線を満喫マニアックナイト
珍しい日本酒のある居酒屋や個性的な人が集まるスナックなど、池上線の夜のスポット巡り。
アートツアー大人の自由研究アートな池上線
家具工房の見学や、江戸切り絵体験など、池上線沿線の文化を感じられるツアー。
歴史ツアー水景、谷景、生活景歩いて座って学ぶ旅
専門家の案内による、池上線沿線の興味深い地形や地域史を学べるツアー。
鉄道ファンツアー鉄ちゃん集まれディープ池上線潜入
ホームの真下を新幹線が通る御嶽山駅など、鉄道ファンが楽しめるスポット巡り。雪が谷検車区の入場も。

なお、この6つのツアーは、11月と12月にも開催予定。

ツアーについては、特設サイトに掲載されています。

10月9日のツアーは、6つとも参加費1,000円。9月24日まで受け付けています。

東急池上線について

1922年（大正11年）、当時の池上電気鉄道により、蒲田～池上間が開業。これが現在の池上線の第一歩です。

目的は、池上本門寺への参拝客の輸送。本門寺は仏教・日蓮宗の大本山で、現在でも参拝する方が多く訪れます。

その後、部分開業を経たのち、1928年（昭和3年）の大崎広小路～五反田間の開通により全線開通しました。

昭和の頃には長らく、他線から移ってきた緑色の旧型車両・3000系（旧）が走っていてノスタルジーを感じさせていましたが、1989年（平成元年）で運転を終え、その後1000系・7000系（新）では直接新車も投入されています。

最初にも書きましたが、沿線は起終点以外は住宅街を走り、多くの駅は改札から数段の階段ですぐホームということもあり、生活感あふれる路線です。電車は3両編成ということもあり、都会の中のローカル線といった感じもありますが、編成が短い代わりに本数は多く、日中でも6分間隔で走っています。その本数の多さも気軽に乗れる雰囲気を醸しだし、路線の生活感を印象づけていると感じます。