10月14日の鉄道の日に合わせたフリーきっぷの「秋の乗り放題パス」が今年(2017年)も発売されます。
「青春18きっぷ」に似たフリーきっぷで、利用期間内の連続する3日間のJR線の普通・快速列車などが乗り放題です。
利用期間は短めですが、普通列車の旅を楽しむんでみてはどうでしょうか?
旅の参考として、2014年の秋に「秋の乗り放題パス」を使って日帰りで周遊してきた旅行記もあります。
「秋の乗り放題パス」の詳細
8月31日に、JRグループ(旅客6社)が平成29年度版について発表しました。
JR全線の普通・快速列車、BRTなどに、連続する3日間、自由に乗り降りできます。
発売期間と利用期間、有効期間
- 発売期間:9月16日(土)~10月20日(金)
(10月20日は利用開始できる最終日) - 利用期間:10月7日(土)~10月22日(日)
- 有効期間:利用期間内の連続する3日間(1枚で複数人の使用は不可)
値段
おとな:7,710円、こども:3,850円
利用できる区間・列車
- フリー区間・列車(乗り降り自由):JR線全線の普通・快速列車、BRT、JR西日本宮島フェリー
- 通過利用のみ
- 青い森鉄道線:青森~野辺地~八戸間(普通・快速列車)
- あいの風とやま鉄道線:高岡~富山間(普通列車)
- IRいしかわ鉄道線:金沢~津幡間(普通列車)
上記の駅同士を利用してJR線へ通過利用する場合に、普通車自由席に乗車可
利用できない列車・座席
- 新幹線、特急・急行列車(特例区間は乗車可)
- 普通・快速列車のグリーン車指定席
本州~北海道間に利用できる「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」
本州と北海道をまたぐ場合に利用できる「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」(以下オプション券)も発売されます。
「秋の乗り放題パス」と組み合わせて利用し、JR在来線を連絡する北海道新幹線と道南いさりび鉄道線に乗車できます。
発売期間と利用期間、有効期間
- 発売期間:9月16日(土)~10月22日(日)
(利用最終日まで発売) - 利用期間:10月7日(土)~10月22日(日)
- 有効期間:1日(乗車当日に限り有効)
値段
おとな:2,300円、こども:1,150円
利用できる区間・座席
- 北海道新幹線:奥津軽いまべつ~木古内間(普通車指定席の空いている座席)
- 道南いさりび鉄道線:木古内~五稜郭間(普通列車)
オプション券のルール
- 「オプション券」の利用には、有効な「秋の乗り放題パス」が必要です。(オプション券のみでの利用はできません)
- 奥津軽いまべつ・木古内・五稜郭の各駅でのみ下車できます。道南いさりび鉄道線内で途中下車した場合は別に運賃が必要になります。
- 北海道新幹線は奥津軽いまべつ~木古内間のみ利用できます。他の区間にまたがっての乗車(新青森や新函館北斗までの利用)は、特急券などとは別に乗車する全区間の運賃が必要になります。
- 北海道新幹線は普通車指定席の空いている座席のみ利用できます。グランクラス、グリーン車、普通車指定席でも座席を指定する場合は、料金とは別に乗車する全区間の運賃が必要になります。
- 有効期間は1日なので、2日間にわたっての利用(途中、木古内で宿泊するなど)はできません。
「青春18きっぷ」との違い
(値段以外で)
- 有効期間が連続する3日間
(利用期間内で1日や2日に分けての利用は不可) - 複数での使用が不可(1枚のパスで1人のみの利用です)
「秋の乗り放題パス」の使用例・2014年秋の信州・新潟日帰り周遊
ちょっと古いですが、2014年の秋に「秋の乗り放題パス」を使って日帰りで周遊してきた例を挙げておきます。
ただし、北陸新幹線開業前で並行在来線の区間を含んでいるので、あまり参考にならないかもしれませんが……
でも有効期間が3日間とはいえ、工夫すればいろいろ廻ることができますよ。
立川駅を6:43に出る列車(写真右側・5番線)で中央線の旅へ。
現在は211系が中央東線の普通列車に使われています。
信濃境~富士見間からは秋晴れの八ヶ岳を遠望。
その後、松本で篠ノ井線の長野行きに乗り換えます。
日本三大車窓の地・姨捨駅に到着。
走っている車内からも善光寺平を見渡せます。
長野で、2015年改正まで走っていた普通「妙高」に乗り換えました。
さすがに長らく走ってきた189系だけに塗装がはがれて痛々しいですが、実はこの編成が今でも(2017年9月現在)残っている1本だったりします。
直江津駅でひき続き信越本線の普通列車に乗り換えます。
直江津~柏崎間では日本海に沿って走っていて、海を見渡せます。夏だけでなく秋の日本海も青いんですよ。
長岡駅で上越線の水上行き(最終)に乗り換え、東京へ戻りました。