電車で初日の出を見に行こう。～房総・常磐・伊豆の初日の出臨時列車～

1年の初めとなる、元日の初日の出を拝めるスポットは関東周辺にいくつもありますが、電車で行くことのできる初日の出スポットもあります。

中には、寒い外に出ないで車内で初日の出を見られる列車もあり、関東で初日の出に向かう臨時列車を紹介します。

関東有数の初日の出スポット・房総で初日の出

新年を祝う行事や習慣でも元旦はやはり格別のものです。初日の出が昇る時刻はスポットによりちがいますが、日本で最も早い初日の出を迎える銚子の犬吠埼や、房総半島南部での初日の出を見に行ける列車が運転されます。

犬吠埼の初日の出へ。特急「犬吠初日の出」・快速「銚子初日の出」

日本で最も早い初日の出^※1が見られる、関東最東端・銚子にある犬吠埼。

初日の出スポットとして有名だと思いますが、犬吠埼の初日の出に間に合う臨時列車が運転されます。

新宿から銚子へ向かう、特急「犬吠初日の出」が3本。そのうち1本が中央線の高尾、もう1本が湘南新宿ラインを経由する大宮発です。高尾始発の1号は、国鉄形特急車両の189系で運転します。

ほかにも、成田発・銚子行きの臨時快速「銚子初日の出」も運転します。成田山新勝寺で初詣をしてから犬吠埼での初日の出を見に行くのにうってつけの列車です。

銚子駅からは、犬吠埼へ向けて銚子電鉄が臨時列車を運転する予定です。犬吠埼の最寄り駅は、銚子電鉄の犬吠駅です。

犬吠埼の初日の出の時刻は、6:46頃です。

なお、銚子からの帰りの臨時列車は運転されないので、通常運転されている特急「しおさい」号などの利用となります。

なお「銚子初日の出」号は自由席のみの快速列車なので、乗車券（SuicaなどのIC乗車券含む）だけで乗ることができます

※1：山頂・離島を除く（銚子市ホームページより）

外房の初日の出へ、特急「外房初日の出」

新宿からは、房総半島南部・外房海岸の初日の出に向かう、特急「外房初日の出」も運転されます。

こちらは帰りの新宿行きも運転されます。

往復の「外房初日の出」号と、入浴・食事がセットになったパッケージツアーもあります。詳しくは千葉支社のページへ。

電車の中から初日の出を拝む。常磐と伊豆への専用臨時列車

房総の初日の出列車は、スポットへのアクセスとなる臨時列車ですが、車内から初日の出を拝める列車も運転します。

海岸の初日の出スポットでは、真冬の早朝という過酷な時間を耐えなければいけませんが、車内から初日の出を見られる列車は、暖かい車内でゆっくりくつろぎながら初日の出を見られます。

雄大な太平洋から昇る初日の出を車内から。快速「常磐初日の出号」

初日の出を見に、上野から常磐線を北上する、快速「常磐初日の出号」。

途中、茨城・福島県境付近にある勿来海岸近くの大津港駅～勿来駅間で、列車を停車させて車内から初日の出を拝めます。

また、日立駅にも停車するので、ガラス張りの太平洋眺望スポットとして有名な日立駅の展望デッキで初日の出を見る手もあります。

車両は全車グリーン車扱いのお座敷列車「ゆう」で運転します。

帰りの上野方面は運転されませんので、復路は特急「ひたち」「ときわ」などの利用となります。

伊豆へ向けて、相模灘の初日の出を車内から。快速「伊豆初日の出号」「伊東初日の出号」

伊豆半島にも多くの初日の出スポットがありますが、線路も海から近いところを走っているので車内から初日の出を拝めます。

車両は、「伊豆初日の出号」は伊豆急のリゾート21・黒船列車、「伊東初日の出号」はお座敷電車で運転します。

こちらも帰りの東京・横浜方面の列車はないので、特急「スーパービュー踊り子」「踊り子」号などでの帰りとなります。

※アイキャッチ写真は、新宿駅停車中の臨時特急「あやめ祭り」号（17-06-03撮影）