3月17日の小田急ダイヤ改正では、準急列車の運転が大きく変更されました。千代田線直通専用となり、停車駅に千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・狛江が追加、さらに緩行線を通過運転するようになりました。
緩行線の雰囲気が大きく変わることになった新たな準急列車を見てきました。
写真は祖師ヶ谷大蔵駅下り1番ホーム停車中の東京メトロ16000による準急成城学園前行き
上り・千代田線方面
ダイヤ改正前は平日の上り朝ラッシュ時がメインので、朝夕に新宿発着で運転されていた準急列車が、改正後はすべて千代田線直通に振り分けられました。
同時に、停車駅に千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・狛江が追加されたため、走行する線路が急行線から緩行線に変更されました。これにより緩行線を通過運転する列車が登場しました。
運用の都合上、東京メトロ16000系とJR東日本E233系の使用が多くなっています。そのため従来ではなかった、緩行線で「準急が」「直通先の車両」で「駅も通過」するようになり、緩行線の雰囲気が大きく変わりました。
なお、写真では16000系が多いですが、E233系も同じくらい運転され、本数は少ないものの小田急4000形による準急も設定されています。
東京メトロ16000系 準急 柏行き 59編成 16019 ＠狛江 18-03-17
外側の緩行線を、カーブを描いて狛江駅にやってくる16000系の準急柏行き。各駅停車ではないですが、緩行線を走ります。
東京メトロ16000系 準急 我孫子行き 94編成 16034 ＠経堂 18-03-17
春らしい花壇の前を通り経堂駅4番ホーム（上り緩行副本線）に入線する16000系。表示が“千代田線直通”ですが、準急列車です。改正前までは急行線を走っていましたが、改正を機に4番ホームにも入ってくるようになりました。
JR東日本E233系2000番台 準急 綾瀬行き マト18編成 クハE233-2018 ＠祖師ヶ谷大蔵 18-03-17
祖師ヶ谷大蔵駅に到着するJR東日本E233系の準急綾瀬行き。常磐線各駅停車用に投入された車両ですが、改正以前の小田急線では急行線を爆走していました。改正により小田急線内でも緩行線を走るように。でも準急なので通過運転もします。
東京メトロ16000系 準急 柏行き 59編成 16019 車内ドア上部モニター ＠喜多見～成城学園前 18-03-17
車内のモニター表示です。通過駅は“＞”のマークと、駅名表示がグレーに。緩行線を走る列車に通過駅があるのは、今までの感覚からすると違和感あります。すぐに慣れるとは思いますけどね。
下り・成城学園前方面
東京メトロ16000系 準急 成城学園前行き 82編成 16122 ＠祖師ヶ谷大蔵 18-03-17
祖師ヶ谷大蔵駅に入ってくる、準急成城学園前行き。今までの下り列車では、新宿発の各駅停車でもごくわずかだった成城学園前行きが、改正にて千代田線からの直通列車で激増しました。
東京メトロ16000系 準急 成城学園前行き 43編成 16903 側面行先表示 ＠経堂 18-03-17
今まではトラブル発生による輸送障害発生時などでしか見られなかったであろう準急成城学園前行きの表示が、これからは毎日何本も運転されます。行先部分の詰め込み具合がなんとも素敵。
東京メトロ16000系 準急 成城学園前行き 43編成 16903 車内ドア上部モニター ＠経堂 18-03-17
下り成城学園前行きの車内モニター、経堂駅停車中にて。この先、終点の成城学園前駅まですべての駅に停車するので、モニター左下の説明もそのように書かれています。
おまけ・急行向ヶ丘遊園行き
東京メトロ16000系 急行 向ヶ丘遊園行き 59編成 16119 ＠祖師ヶ谷大蔵 18-03-17
16000系による急行向ヶ丘遊園行き。編成の後ろが切れてしまい写真としては失敗の部類ですが……
千代田線からの直通列車では、準急成城学園前行き・向ヶ丘遊園行きと同様に、急行の向ヶ丘遊園行きも設定されています。下りの急行向ヶ丘遊園行き自体、ここ数年では設定されていませんでした。急行列車なので改正以前と同じく急行線を快走していきます。
