2018年1月25日(木)、国鉄形特急車両の189系電車のうち、旧「あずさ」色の編成・M50編成がラストランの日を迎えました。
引退運転となる団体臨時列車の始発駅・中央線豊田駅でラストランの様子を記録してきました。
189系M50編成・居場所の豊田から長野へ旅立ち
JR東日本の豊田車両センターには波動用(臨時列車・団体列車向け)編成の189系が、6両編成×3本が所属しています。編成ごとにカラーリングが違っていて、各編成にはM50~52の番号がついているのですが、このうち旧「あずさ」色をまとったM50編成が引退となり、ラストランの日を迎えました。
M50編成入線・ラストランの始まり
始発の豊田駅では惜別の横断幕が用意されました。
3番線(上り(東京方面)副本線)にM50編成が入線してきました。団体列車なので「団体」幕でした。
出発を待つM50編成。一度、日野まで上り方面に走り、その後折り返してくるため、上り方面に前照灯が点いています。
こちらはM50編成の長野寄り最後尾。入ってきた下りのE233系と並んだところです。
発車時刻を迎え、平日ながら多くいらしたファンの方々(写真左端からさらに左にいました)に見守られながら、ラストランの旅路が始まりました。
長野に向けて旅立つ
M50編成ラストラン団体臨時列車の発車が、車庫へ入庫する下り列車の支障にならないためなのかは不明ですが、一度上り方面に走り、日野駅手前の中線で折り返してから長野駅に向かいます。
発車から15分ほどで、再び豊田駅に姿を現しました。下り本線の2番線を通過していきます。
正面強調になってしまいましたが、多く運用された河口湖方面のホリデー快速や臨時「あずさ」と同じように寝どころだった豊田駅を通過していきます。
長野へ向けてのラストランを惜しむかのように後追いでの1枚。当初構えていたのが上りホームだったのですが、3番線側に列車が入線してきたため急遽下りホームへ移ったこともあり、後追いは失敗作。しかしこれでM50編成が見納めということもあり載せることにしました。
こうして189系M50編成が長野へ向けて旅立っていきました。ラストランの団体臨時列車は、長野への片道のみ。長野に着いたら、そのまま長野総合車両センターにて解体されるためです。そう思うととても名残惜しくもありますが、国鉄末期から走り続けていて、かなりの老兵だったのもまた事実です。2017年末は、12月30日に臨時「あずさ」で松本まで走ったと思ったら、翌大晦日には臨時「かいじ」で甲府へ行き、年明け早々すぐに初日の出臨(特急「犬吠初日の出」1号)で銚子へ向かい、引退を感じさせないような活躍を見せていましたが、引退への花道を飾ったかのようでした。
これで豊田の189系は残り2編成、国鉄色のM51編成と旧グレードアップ「あずさ」色のM52編成の2本です。しかしこの2本も、ダイヤ改正した3月17日以降の運転予定はありません。引退はまだ発表されていませんが、このままですとそのまま引退となる可能性が高いです。あと1ヶ月半になるかもしれませんが活躍を期待しています。
引退したM50編成、今までの活躍ありがとうございました。